ファイナンス 2023年5月号 No.690
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 関税局税関調査室2023年3月7日、財務省関税局は、税関発足150周年事業である「大学生フォーラム」(共催:日本通関業連合会・東京通関業会、協力:日本貿易会)を東京税関(東京都江東区)において開催しました。2022年11月28日、税関発足150周年を機に、あらためて、税関の役割や意義に係る認知度・理解度の向上を図るため、財務省関税局・税関は、様々な広報事業を実施してきました。本フォーラムは、大学生を対象とした広報事業として、「日本経済を発展させ、日本国民の生活を豊かにする貿易とは何か~昨今の国際貿易、国際物流に関する環境変化を踏まえて~」をテーマとしました。大学生フォーラムは、我々として初めて実施する事業であり、当初は手探りでしたが、関係団体との協働、関税局若手職員の参加、大学の協力、オンラインでの学生への説明会・相談会の開催など、1つ1つ積み重ね、全6校から16チーム(55名)の学生に参加をいただき、成功裏に終えることができました。税関発足150周年事業を担当する財務省関税局税関調査室は、全国各地で、様々な世代に向けた広報事業を企画し開催してきました。そのなかで、大学生向けの事業として、フォーラムを開催することを着想し、「参加型」「双方向性」を土台に、日本の未来を担う若者に税関の役割と意義について考えてもらうことをコンセプトとした「研究発表会」を開催することにしました。また、税関を取り巻く現下の課題について学生に考えてもらうことで、その発想が、我々財務省職員の気づきや刺激になるとも考え、「研究発表会」を柱にしつつ、より充実したものとするため、税関の業務を体感する「職場見学」と関税政策に従事する「職員との交流会」を実施することとしました。 34 ファイナンス 2023 May(1)企画の着想(2021年12月〜)1 開催まで税関発足150周年事業 「大学生フォーラム」を開催~国際物流と貿易の未来を考える~

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