ファイナンス 2023年5月号 No.690
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STEP 32070年の未来人は「未来を想定した教育をしてくれればよかったのに」と言っている。その声に応えるために今、必要な政策は、小さいころからAIを使いこなすための教育を義務化すること。また、寿命が延びリタイア後の人生が長くなったことで、お金の管理はより重要になってくるので、金融リテラシーを向上させるための教育も必要だ。また、2023年は会社の定年退職が65歳を前提に考えられているが、2070年には健康寿命が長くなり働ける年齢が高くなる。定年制度の見直しが必要になるし、少子高齢化によって社会の支え手が少なくなることを防ぐため、今から2人以上の子どもを産めるような経済的支援などの政策をとっておく必要がある。チームAチームB2023年から1970年にメッセージを送ったように、2070年に生きる未来人から現在世代に向けて、メッセージを送る。現在世代の選択や行動が、未来にどんなにどんな影響を及ぼしたのか? これからどんな行動をすれば、どんな未来が作られるのか? タイムスリップした未来から、現在へメッセージを送る。また、2070年からの提言を受けて、将来のために今、どんな政策をとればいいかも考えてみる。現在の課題を起点に考えるのと、未来を起点に考えるのとでは、今何をすべきなのかのアイデアが異なることも。2070年の未来人は「AIを使いこなせる日本にしてくれてありがとう」と言っている。技術はどんどん進んでいくが、それをどう使うか人間側の進歩が大事になっていく。そこで今、必要な政策はAIに負けないための全世代型の教育。それによってAIと共存しながら人らしく生きることができるだろう。1970年から2023年の変化より、これからの50年間の変化の方が早く大きいので、未来予測にもしっかり投資するべき。チームの代表が未来からのメッセージを発表現在の選択が未来にどう影響したかを伝える 8 ファイナンス 2023 May小さいころからAIを使いこなす教育を未来から現在へメッセージを考える未来から現在へメッセージを考えるAIに負けないための全世代型の教育が必要

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