ファイナンス 2023 May 7STEP 2各人のアイデアを元にグループで一つの未来像を描いた。未来人になり切るために、2070年のことは現在形・断定形で、それ以前のことは過去形で話すのがルールだ。未来人になり切ることで、今は存在しない将来世代がはっきりと可視化される。2070年には医療技術の進化もあり健康寿命が延びています。2023年には80歳程度だった健康寿命が110歳程度まで伸び、80歳くらいまで働けるようになったが、多くの仕事は自動化されて人間の仕事量は減り、特殊技能を持った特定の層しか稼ぐことはできない。それでも、天気も病気もコントロールできるようになった世界を享受し、ある程度は皆幸せに暮らしている。チームAチームB2070年は人々がAIに生かされている。2025年にシンギュラリティが起こった。AIが人類の知能を超える転換点を迎え、人々の生活を大きく変化させた。2070年に暮らす人々が2023年を振り返ると、「少子化がなぜ問題になっていたのだろう」という感覚になっている。その結果、2070年には子育てもロボットが肩代わりしてくれているので、自分の活動をしやすくなっている。また、国会議員も官僚もAIが担うようになっているため、社会インフラが整っている。人口は減っているが、インフラが整ったため、少子化は大きな問題にはなっていない。人々は働く必要さえなくなり、お金という概念さえなくなっている。結果、整った社会をみんなが平等に享受できているかというと、逆に超格差社会になっている。環境問題が深刻化して、安全に暮らせるエリアが限られている。超富裕層は地上に住み、地下はスラム街になっている。チームの代表が2070年の未来像を発表健康寿命は延びたが稼げる層は限られている未来にタイムスリップし未来像を描く未来にタイムスリップし未来像を描くAIに生かされる世界に。超格差社会が到来個人ワークで2070年を想像しグループで共有、未来像を描くステップ2では未来にタイムスリップして、現在の制約にとらわれず、未来像を自由に描いてみる。まずは個人ワークとして、今の年齢のまま2070年にタイムスリップした自分をイメージして、そこでの生活や社会を自由に想像することから始める。理想の未来も良くない未来も、どちらも考えてみる。その後、想像した2070年の世界をグループで共有する。
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