ファイナンス 2023年4月号 No.689
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見た目も美しい「ふぐ刺し」色鮮やかな「くじらの刺身」定番の「あんこう鍋」熱した瓦に盛られた名物「瓦そば」 ファイナンス 2023 Apr. 93下関〔観光〕れていることなどもあり、鯨は下関市民にとって身近な食べ物で、スーパーの店頭に並んだり、学校給食にも出されるほか、下関市内には多くのクジラ料理店があって、名物となっているところです。また、下関は「あんこう」の水揚げ量も日本一を誇ります。現在、山口県が「下関沖合底びき網漁業ブランド化協議会」を設立し、あんこうのブランド化に取り組んでいるところですが、あんこうは、ほとんど捨てるところのない魚で、「身、皮、肝、胃、エラ、卵巣、トモ(ヒレ)」をあんこうの七つ道具と呼び、部位によって違う味と食感が楽しめる魚です。しかもコラーゲンたっぷりなのに低カロリー。特に肝(アンキモ)はビタミンA、B12、D、DHAなど豊富な栄養を含んでおり、見た目と食感から「海のフォアグラ」ともいわれており、これも市内の飲食店で食べることができます。もし下関に来られることがありましたら、「ふぐ」、「くじら」、「あんこう」をお召し上がりになってはいかがでしょうか。下関で観光といえば、温泉があります。山口県で温泉のイメージは、あまりないかと思いますが、下関の周辺には川棚温泉や一の俣温泉、萩出張所の管轄である長門市では、長門湯本温泉や俵山温泉といった古くからの湯治場の流れを汲む温泉地があります。下関税関支署最寄りの川棚温泉は、その歴史が800年以上とされ、泉質はナトリウム・カルシウム塩化合物泉で、弱アルカリ性の泉質は古い角質の新陳代謝を促し、すべすべのお肌に導くことから「美人の湯」と呼ばれており、乾燥肌、抹消循環障害・冷え性が気になる方にもお薦めです。また、下関のソウルフード「瓦そば」も川棚温泉の名物料理です。もう一つ観光の有名どころとしては、「角島(つのしま)大橋」でしょうか。平成12年に総工費149億円、7年の工期を費やして完成した橋は、全長1,780メートルの大部分がエメラルドグリーンの海上に架橋されており、テレビコ

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