ファイナンス 2023年4月号 No.689
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令和5年度社会保障関係予算のポイント ファイナンス 2023 Apr. 7(3)年金○ 年金国庫負担(4)障害者支援等○ 地域生活支援事業等(5)労働・雇用環境の充実ア 人への投資「5年1兆円」施策パッケージ等を実施するとともに、認知症地域支援推進員による認知症の人とその家族への一体的支援を推進。ウ 地域支援事業の推進等1,934億円(4年度:1,929億円)- 地域包括ケアシステムの実現に向けて、高齢者の社会参加・介護予防に向けた取組、配食・見守り等の生活支援体制の整備、認知症の人への支援の仕組みづくり、在宅医療と介護の連携等を一体的に推進。※ 一部イと重複。- 市町村における地域包括ケアの推進を図るため、有識者等による現地での研修や伴走的支援を実施。エ  インセンティブ交付金(保険者機能強化推進交付金・介護保険保険者努力支援交付金)オ 地域医療介護総合確保基金(介護分)734億円(公費)(4年度:824億円(公費))- 都道府県に造成された基金の残高が積み上がっている状況(令和3年度末時点で施設整備分として919億円(国費ベース))を踏まえ、当該基金残高の活用を図ることとし、国から繰り入れる予算を縮減。125,615億円(4年度:122,406億円)- 基礎年金国庫負担(2分の1)等について措置。- 足もとの物価等の状況を勘案し、令和5年度の年金額改定率を350億円(4年度:400億円)- 保険者機能強化推進交付金については高齢者の自立支援・重度化防止等に向けた取組全般を支援することとしつつ、介護保険保険者努力支援交付金により介護予防・健康づくり等に資する取組を重点的に支援することとされているが、実際には評価指標や配分基準が重複していたため、令和5年度予算において一部を整理。さらに、行政事業レビューにおいて、評価指標の見直し等の必要性を指摘されており、対応予定。・新規裁定者(67歳以下の者)は2.2%・既裁定者(68歳以上の者)は1.9%と見込んで計上。・ 個人の主体的な学び直し支援 229億円・ 労働者のリスキリング支援等 600億円507億円(4年度:506億円)- 意思疎通支援などの障害者の地域生活を支援する事業について、入院者訪問支援事業の創設などの充実を行いつつ、地方公共団体において、地域の特性や利用者の状況に応じて実施。1,510億円(4年度:1,019億円)- 賃上げを伴う企業間・産業間の労働移動円滑化、主体的に学び直しを行う在職者や求職者等への直接支援、労働者のリスキリングへの支援等の施策をさらに充実・強化。【労働保険特別会計】・ 賃金上昇を伴う労働移動の円滑化 680億円※ キャリアアップ助成金:268億円特定求職者雇用開発助成金:155億円産業雇用安定助成金(事業再構築支援コース):89億円労働移動支援助成金:167億円  等※ 専門実践教育訓練給付の充実:117億円公的職業訓練のデジタル分野への重点化:84億円キャリア形成・学び直し支援センターの整備:22億円  等※ 人材開発支援助成金:505億円産業雇用安定助成金(スキルアップ支援コース):93億円  等※ これまでの予算措置額(令和3年度補正~令和5年度当初)は計4,500億円程度(他省庁所管を含む)。※ さらに、本年6月までに官民で策定する「労働移動円滑化に向けた指針」を受け、追加的に必要となる施策を具体化。

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