ファイナンス 2023年3月号 No.688
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人口:57,352人世帯数:28,198世帯面積:119.05㎢北海道北広島市 企画財政部 企画課兼ボールパーク推進室 主査村上 洋輔北広島市の概要(ボールパーク建設地)(令和4年12月31日現在)(令和4年12月31日現在)北広島市の概況BP建設地 92 ファイナンス 2023 Mar.道都札幌市に隣接し、国道、道道、高速道路などの道路網、JR千歳線で札幌駅まで16分、新千歳空港まで21分という恵まれた交通環境を活かして都市整備を進めるとともに、人々が集い交流する拠点や、個性ある地域市街地の整備に努めてきています。また、道央圏の都市として、観光・集客面で役割の一端を担えるよう、まちの魅力を高めるため、北広島ブランドの構築に向けたシティセールスを進めるとともに、1877(明治10)年、札幌農学校教頭W.S.クラーク博士が現在の北広島の地で残した「青年よ 大志をいだけ(BOYS BE AMBITIOUS)」の言葉のように、大きな志をもって、市民の皆様が将来に向けて夢や希望を持てる「まちづくり」を進めています。1.北広島市の概要北広島市は、1884(明治17)年、一村創建を目指した広島県人25戸103人によって開拓の鍬がおろされた、人口約5万8千人(2022.10.31現在)、面積約120平方キロメートルのまちです。以降、様々な誘致活動をまち全体で行ってきたほか、1年以上にわたりファイターズとの実務者協議を数十回重ね、お互い共通の将来像を築いてきました。その結果、2018年10月31日に「きたひろしま総合運動公園予定地」をボールパークの建設地にする旨、日本ハム株式会社及びファイターズから正式に決定の連絡をいただき、2020年4月より新球場工事に着工、現在に至っています。ボールパークエリアには、それぞれ正式な名称が付いており、エリア全体は「北海道ボールパークFビレッジ(以下「Fビレッジ」)」、新球場は「エスコンフィールド北海道(以下「新球場」)」となります。Fビレッジ内において核となる施設は、2023年開業の新球場ですが、2023年時点でエリア内全ての開発が終了しているわけではなく、スタート時点では沢エリアを中心に整備が進められていきます。沢エリアの施設については、新球場に併設する「TOWER11(温泉サウナ/ホテル)」「ブルワリーレストラン」のほか、新球場外には、その地形を生かした子供向けの「あそび場」や「キッズフィールド」、北海道の基幹産業である農業を手軽に学べる「農業学習施設」、子育て支援施設としての「認定こども園」や、アウトドアメーカーや北海道のアンテナショップなどが入る「ザ・ロッジ」などの建設もあわせて進められています。2.北海道ボールパークFビレッジまず始めに、本市において進められているボールパーク構想の概要ですが、誘致を行う経緯については、プロ野球球団である北海道日本ハムファイターズの新球場構想が度々報じられるようになった2016年初夏、市長により正式に誘致を進めていく旨を表明し、市民を巻き込んでの誘致活動が始まりました。北海道ボールパーク Fビレッジと北広島市のまちづくり北広島市

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