ファイナンス 2023年3月号 No.688
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■(図5)令和5年度予算の編成等に関する建議(令和4年11月29日財政制度等審議会)■難となったため、制度創設以降初めて調査を中止することとなりました。令和3年度以降も新型コロナウイルス感染症の状況等を勘案しつつ調査を実施しているところです(図5)。(図4)財政制度等審議会提出資料における予算執行調査資料の活用例(令和3年11月1日財政制度等審議会財政制度分科会歳出改革部会配付資料)■Ⅰ.総論■4.■■■■の取組■予算編成においては、予算の更なる効率化に向けて、予算がどのように使われ、どのような成果をあげたかを評価・検証し、次の予算への反映等を行っていく■■■■■の取組が極めて重要である。その観点から、①各府省自らが予算の使い方や資金の流れをチェックする「行政事業レビュー」の実施、②財務省の予算担当職員自らが予算執行の実態を調査する「予算執行調査」の実施などにより、予算編成や予算執行の質を高めているところである。こうしたプロセスにおいて、具体的に事業の問題点を指摘・見直し・公表することを通じて、予算の透明化を図り、国民の予算・財政に対する理解・関心を高める契機とすることも重要である。■ 44 ファイナンス 2023 Mar.(3)調査事案の選定と調査手法ア 調査スケジュールなお、近年では、通常の予算執行調査以外の取組も行っています。その一例が、機動的な調査や各府省への情報提供です。前者は予算編成等に活用するため、財務局が主体となって、ヒアリング・データ収集、現地調査や新聞情報の収集を行うもので時期を問わず実施しています。また、後者は行政経費を対象として、予算執行の質の向上、効率的な業務運営に資するノウハウ等の各府省への情報提供を実施するものです。予算執行調査のスケジュールは、大別して「調査事案の公表」「調査結果の公表」「翌年度予算への反映状況公表」の3つに分けられます。平成26年度調査か

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