ファイナンス 2023年3月号 No.688
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○ 量子コンピュータ・スーパーコンピュータの組み合2-4-5.高度専門人材の育成等○次世代のがんプロフェッショナル養成プラン 30 ファイナンス 2023 Mar.3.科学技術予算3-1. 研究力向上に向けた人材育成・研究費支援3-2. 量子・AI・次世代半導体など重点分野の研究の戦略的推進60周年を迎えた機を捉え、高専教育の高度化のため、デジタル社会を支える重要基盤である半導体人材を育成するためのカリキュラム作成支援等を強化するとともに、海外で活躍できる技術者の育成支援等により、高専の国際化を促進する。○人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業○大学の世界展開力強化事業(11億円⇒13億円(+27.8%))戦略的に重要な国・地域との間で単位の相互認定等による質保証を伴った学生交流等を推進し、国際教育連携やネットワーク形成を支援する世界展開力強化事業について、米国等との大学間交流の形成を支援する事業を追加し、日本の大学教育のグローバル展開力を強化する。※この他、4年度第2次補正予算で「成長分野をけん引する大学・高専の機能強化に向けた基金による継続的支援」に3,002億円を計上している。○博士後期課程学生の処遇向上と研究環境確保(34億円⇒36億円(+6.9%))(9億円(新規))がん医療の新たなニーズや急速ながん医療の高度化に対応できる医療人材養成を促進するため、大学院レベルの教育プログラムを開発・実践する拠点形成を支援する。(2億円(新規))小規模・分散的な専攻が多いという人文・社会科学系大学院の課題を乗り越えるため、他大学等とネットワークを構築して行う教育研究指導やキャリアサポートを支援する。(制度改善につなげることも見据え、事業成果を測るためのKPIについて採択校と非採択校の間で生じる差異等を継続的に把握する。)優秀で志のある博士後期課程学生が研究に専念するための経済的支援及び博士人材が産業界等を含め幅広く活躍するためのキャリアパス整備(企業での研究インターンシップ等)を一体として行う実力と意欲のある大学を支援する。(4年度比+約1,000人)○科学研究費助成事業(科研費)○戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)わせによる研究DX基盤の高度化(TRIP)○光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)(37億円⇒42億円(+15.7%))量子コンピュータや量子計測・センシング、次世代(2,377億円⇒2,377億円(同額))※この他、4年度第2次補正予算で156億円を計上基礎から応用まで、全ての分野にわたる、研究者の自由な発想に基づく研究を支援する。4年度第2次補正予算における「国際先導研究」や「特別研究員奨励費」とあわせ、5年度の科研費事業において、研究者の国際性を積極的に評価し、研究成果の国際発信をルール化するなど、研究活動の国際化の取組を促す政策誘導を更に強化する。(428億円⇒437億円(+2.0%))国が定めた戦略目標の下、基礎研究の強化に向けた拡充や研究成果の切れ目ない支援の充実等を進めるとともに、新興・融合領域の開拓強化、更に、創出されたトップサイエンス成果をトップイノベーション(経済的・社会的価値創造)につなぐ支援制度の構築を推進する。(23億円(新規))理化学研究所の各分野(バイオ・放射光等)の最先端研究プラットフォームを繋ぐため、良質なデータを蓄積・統合するとともに、「量子・スパコンのハイブリッドコンピューティング」の導入、数理科学の融合等により、次世代の研究DXプラットフォームの構築を推進する。

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