ファイナンス 2023年2月号 No.687
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(写真提供:笠岡市、井原市、美星天文台) ファイナンス 2023 Feb. 99笠岡・(白石島)白石踊国指定重要無形民俗文化財である白石踊は、白石島で800年にわたって受け継がれる盆踊りです。ひとつの口説きに合わせて何種類もの踊りを踊る点が特徴で、男踊・女踊・娘踊など13種類の踊りがあり、源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったと言われています。昨年末、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることが決まりました。カブトガニは、2億年も前から姿が変わっていないことから「生きている化石」と呼ばれています。このカブトガニをテーマにした世界唯一の施設が、ここ笠岡市立カブトガニ博物館なのです。国指定天然記念物であるカブトガニ繁殖地の保護や研究に取り組んでいて、幼生から成体まで、生きたカブトガニを間近で見学することができます。ちなみに笠岡では、記念写真を撮る際に掛ける言葉は、「はいチーズ」ではなく「カブトガにい~」。[カブトガニ博物館][笠岡ベイファーム][「星空保護区」の美星天文台]広大な笠岡湾干拓地の一角にある道の駅、笠岡ベイファーム周辺では、夏の100万本のひまわりをはじめ、菜の花、ポピー、コスモスなど四季折々の花々が百花繚乱の大パノラマを描き出します。笠岡市の風物詩として、岡山県内外から多くの観光客が訪れます。古くから流れ星にまつわる伝説が息づく井原市美星町は、「星空版の世界遺産」と称される「星空保護区(コミュニティ部門)」にアジアで初めて認定されています。星空保護区は単に星空が綺麗というだけでは認定にならないそうで、全国初の「光害防止条例」を制定したりして星空環境保全に献身的に取り組んでいる地域ぐるみの努力が評価されてこそ。ソウルフード「笠岡ラーメン」もお待ちしていますので、是非一度お越しください!おわりに南は瀬戸内海に浮かぶ「石の島」から、北は伝説に彩られた「星の郷」まで、幅広くご紹介しましたが、当署管内には、まだまだ紹介しきれなかった魅力的なスポットがたくさんあります。美星天文台は、口径101cm望遠鏡を使って天体を見ることのできる中国地方最大級の公開天文台です。

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