ファイナンス 2023年2月号 No.687
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萩 (写真提供:萩市観光協会)ファイナンス 2023 Feb. 97〔夏みかん〕〔日本酒(GI萩)〕〔萩焼〕きめ細やかな霜降りと濃厚な赤身の肉質を色濃く受け継ぎ、ステーキはもちろん、網焼きやハンバーグなど、様々な肉料理が楽しめます。明治維新後、生活の術を失った士族救済のため、空き地となった武家屋敷を利用して栽培が始まった夏みかんは萩のシンボルとなっています。中身をくり抜き羊羹を流し込む丸漬けやジュレ、マーマレードなどの加工品も人気のお土産です。良質で柔らかな水と、稲作に適した土壌・気候に恵まれた萩のお酒は、米のふくよかさと、上品な旨味、爽やかな香りを感じることができるお酒です。令和3年3月、萩市と阿武町にある6つの蔵(岩崎酒造、岡崎酒造、澄川酒造、中村酒造、八千代酒造、阿武の鶴酒造)が製造する日本酒(39銘柄)が、酒類では中国地方初となる「地理的表示(GI)」に指定されました。萩焼は、古くから茶人の間で、「一楽二萩三唐津」とまで絶賛され、茶陶の優なるものとされています。陶土と釉薬の具合によって生じる「貫入」と、長年使いこむことで貫入にお茶やお酒が浸透することによって生じる「七化け」が特徴で、つややかで淡紅色を帯び、枯淡さと重厚感にあふれています。萩の城下町には、多くのギャラリーがあるので、散策途中に是非訪れて、土のぬくもりに触れてみてください。また、今回紹介しきれませんでしたが、萩市を含む山口県北部地域が「萩ジオパーク」として、日本ジオパークに再認定されており、「歴史・まちなみ」、「食」だけでなく「大自然」も楽しめる地域となっています。「明治維新胎動の地」今も歴史が生きる街「萩」に、是非一度、足をお運びください!!伝統工芸おわりに萩市では、現在、「萩・明倫学舎」開館5周年をはじめ、「明治日本の産業革命遺産」の5資産、「長州ファイブ」など、「5」にちなんだ観光キャンペーン「GO TO 萩」を展開しています。

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