ファイナンス 2023年1月号 No.686
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【オタモイ遊園地(龍宮閣)】【小■寿司屋通り】ファイナンス 2023 Jan. 86 ○寿司○あんかけ焼きそばた。なかでも龍宮閣は、断崖絶壁の上に京都清水寺にも用いられた建築工法を取り入れた三層造りの御殿で、訪れた小樽市民はその威容に度肝を抜かれたといわれています。ところが、昭和27年に中核となる龍宮閣が火事で全焼し閉園状態となりました。閉園後も遊歩道が設けられ跡地には自由に出入りができましたが、平成18年に大規模な崩落があり、現在は立ち入りが禁止となっています。オタモイ遊園地は断崖絶壁に建設された当時としては斬新な建物だったことや当時の資料が少なく開園時期がはっきりしないことなどから、一部で伝説的な遊園地などともいわれていました。令和4年になり、小樽商工会議所を中心として跡地の再開発構想が立ち上がりました。かつての龍宮閣の跡地に床面がガラス張りの展望テラスの建設などの計画が公表されています。私自身、崩落前に遊歩道を散策してオタモイ海岸の絶景を楽しんだことがあり、立ち入り禁止について残念に思っていたので、オタモイ遊園地の復活を心待ちにしています。小樽でグルメの代名詞といえば、寿司です。市内には130店以上の寿司店が腕を競っています。小樽の寿司店は古くは明治時代からありましたが、当時は専門店の数は少なく、和食や洋食などと共に出されることが多かったそうです。昭和61年ころから小樽を訪れる観光客から、小樽らしい食べ物をという声が高まりました。そこで当時既に多くの店舗が存在した小樽の寿司をアピールするため、老舗の寿司店が集まり国道5号線から小樽運河へ向かう200mを「小樽寿司屋通り」と命名しました。いまでは小樽寿司屋通は観光客が多く訪れる20店舗以上が軒を連ねる激戦区となっています。寿司ネタは前浜でとれるバフンウニやシャコが、特にお勧めです。小樽市民に愛されるB級グルメにあんかけ焼きそばがあります。小樽であんかけ焼きそばと言えば、五目あんかけ焼きそばのことをいいます。多くの店舗で見られる特徴としては、よく焼いた麺と固め・多めのあんがありますが、明確な定義はありません。小樽のあんかけ焼きそばのルーツは昭和30年代に小樽駅前にあった中華料理店が発祥と言われています。中心街で買い物した市民があんかけ焼きそばを食べることが流行し、これが市内の食堂などに広がったと言われています。2019年には兵庫県明石市で開催されるご当地グルメでまちおこしの祭典「B-1グランプリin明石」で4位に入賞するなど、その知名度も上昇中です。小■市4.ご当地グルメ

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