ファイナンス 2023年1月号 No.686
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ファイナンス 2023 Jan. 8 麻生前財務大臣、御厨世界税関機構事務総局長による祝辞職員代表者による宣誓来賓を代表して、令和3年10月まで財務大臣を務められていた麻生太郎前財務大臣が祝辞を述べられた。麻生前財務大臣は、「税関では歴史と伝統がしっかりと受け継がれていると感じていた。」と在任当時を振り返られた後、近年、税関に対する国民の期待は一層高まっているとしたうえで、「先人が積み重ねてきた良き伝統をしっかりと引き継いでいくとともに、変化にも的確に対応し、世界最先端の税関を実現することを期待している。」と述べられた。税関に関する国際機関である世界税関機構(WCO)で事務総局長に就かれている御厨邦雄氏も、税関発足150周年に際して、祝辞を述べられた。御厨事務総局長は、国際機関の長という立場から、官民協力における効率的な貿易面での国境管理で、日本税関が世界のリーダーであることを紹介するとともに、国際協力の面における日本税関の活動に感謝の意を表した。祝辞の最後には、長い歴史の中で、日本税関の発展に寄与された先人への深い敬意が表されるとともに、次の150年間の日本税関の発展を祈念する言葉が述べられた。来賓祝辞に続いて、式典会場のメインモニターでは、税関150年の歴史を振り返る記念動画が放映された。動画の最後には、「これからも私達は、国民の安全と安心を守る税関であり続けます。」といったテロップが流された。その後、記念式典の締め括りとして、全国の税関職員の代表者が、「発足から150周年という大きな節目の年を迎えるにあたり掲げた『水際で守る 日本の未来』というスローガンを心に刻み、税関に課された使命を果たしていく。」との決意を述べた。また、税関を取り巻く環境は常に変化し、新たな課題が出ている中、「先人たちから受け継がれた精神をもって、それぞれの課題にしっかり対応してまいる。」、「税関職員であることの誇りを胸に、一丸となって職務に精励し、これからも、水際で、国民の安全安心を守り続けていく。」といった、力強い宣誓が行われ、秋篠宮皇嗣同妃両殿下、多くの参列者から拍手が沸き起こった。最後に、諏訪園関税局長が閉会にあたり感謝の言葉を述べ、式典は、盛会のうちに終わりを迎えた。

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