「まる岡」(亀有) デフォルトでこの盛り。ネギ好きにはたまらない。(筆者撮影)玉林園「グリーンコーナー」のてんかけラーメンフードコートで390円で食べられる。(筆者撮影) 12 ファイナンス 2022 Dec.東京近郊で食べられる和歌山ラーメンとはいえ和歌山はちょっと遠い。今すぐ食べたい江戸っ子読者のために、東京近郊で食べられる和歌山ラーメンの一例を紹介しておく。まずは近場で和歌山ラーメンの感触を確かめ、その味が気に入れば和歌山を訪れてほしい。チキンスープに天かすとワカメがたっぷり入った「てんかけラーメン」は和歌山のもう1つのソウルフード。江戸時代から続く製茶メーカーが運営しており、抹茶ソフト(グリーンソフト)も和歌山名物。なお、市販でもカップ麺や生麺が売られているので、コンビニやスーパー、通販やふるさと納税などで入手することもできる。・「まる岡」(亀有)和歌山市の有名店「〇イ」(車庫前系)で修業した店主の作る本格的な和歌山ラーメン。本家同様、青ネギが麺を覆い隠すほどこんもり盛られている。本場の味が体感できるザ・和歌山ラーメン。・「天鳳」(新橋)関西にチェーン展開する和歌山ラーメン店が今年7月新橋にオープン。あっさり系のスープだが、しっかりと豚骨臭と醤油感を味わえる。味変アイテムで紅生姜が置いてあるのも珍しい。・「まっち棒」(溝の口)「井出商店」が認知される以前より、和歌山ラーメンをいち早く東京に知らしめたのが「まっち棒」(池尻大橋)であった。今は溝の口に移転している。「井出系」を模しているが、低加水の麺と豚骨や鶏ガラなどを煮込んだ濃厚なスープが特徴の関東風和歌山ラーメン。・「のりや食堂」(大井町)「まっち棒」とともに和歌山ラーメンを東京に知らしめたパイオニア的な老舗。そんなカリスマ店であるが、店内は広く、年中無休で平日は深夜1時まで営業しているため訪問のハードルは低い。今はオールマイティな食堂に転身しており、「生姜焼き定食」が隠れた名物でもある。・「極ジョー」(立川南)奈良の名店「いふり」(五位堂)が東京に移転し和歌山ラーメンに挑戦。麺は硬めに茹でられており、蕎麦文化盛んな関東人好みか。ハリガネや粉落としといった博多ラーメンのような注文も可能。・「むらさき山」(三田)化学調味料不使用のこだわりスープは上品ながらもしっかりとパンチがある。通常の和歌山ラーメンと異なり、煮干しの風味を前面に出し、焦がし葱の香りをアクセントとする独特な味わい。その他和歌山のラーメン(番外編)ここ和歌山にはいわゆる「車庫前系」や「井出系」といった豚骨醤油の和歌山ラーメン以外にも地元に根付いたラーメンが存在する。豚骨醤油が苦手な方、オーソドックスに飽きた方は以下を参照されたい。・「グリーンコーナー」(和歌山・田井ノ瀬)
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