ファイナンス 2022年11月号 No.684
86/92

大島税務署 総務課長川端 光(金作原)(写真提供:奄美市)(ハブ)(写真提供:奄美市)〔金作原原生林〕〔ハートロック〕 82 ファイナンス 2022 Nov.年間平均気温が21℃の亜熱帯性・海洋性の優れた自然環境の下、エメラルドグリーンの海に囲まれた8つの有人島(奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島)があります。豊かな自然と人情にあふれ、大島紬をはじめ、語り継がれるシマ唄、集落ごとにリズムと振付けが異なる八月踊り、各島で醸される伝統の黒糖焼酎など、語り尽くせない産物、名所、伝統文化がここにはあります。また、観光、釣り、マリンスポーツが盛んですが、都会の喧騒を離れ、じっと海を眺めるだけでも癒されます(個人差あり)。更には、スギやヒノキが自生しておらず花粉が飛散しないことから花粉症の方にもおすすめです。今回は、大島税務署が所在する奄美大島にスポットを当て、ご紹介します。奄美大島、徳之島、沖縄島及び西表島が令和3年7月に「世界自然遺産」に登録されました。金作原原生林は奄美を代表する森であり、高さ10メートルを超える「ヒカゲヘゴ」をはじめ豊かな原生林が広がるとともに、アマミノクロウサギ、ルリカケスなど国の特別天然記念物や猛毒のハブなどが生息しはじめに大島税務署は、明治29年に大島郡を管轄区域として設置されました。戦後、米国軍政府、琉球政府の統括下に置かれ、昭和28年の奄美群島日本復帰に伴い熊本国税局の所管となり、奄美群島の1市9町2村を管轄しています。管内の名所(自然)「東洋のガラパゴス」と称されることもあります。ハブは猛毒を持つため恐ろしいイメージがありますが、ハブが生息することで外敵の侵入が防がれ、奄美の森が守られているとも言われています。奄美空港から南に車を走らせると、東側の海岸に「ハートロック」と呼ばれるパワースポットがあります。白い砂浜に干潮時にのみ姿を現す、自然が作り出したハート型の潮だまりであり、アオサの緑と潮だまりの透き通った青のコントラストが岩場のハートを際立ハブが守り続ける 奄美の森、食と伝統文化、奄美黒糖焼酎大島

元のページ  ../index.html#86

このブックを見る