ファイナンス 2022年11月号 No.684
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1税関へのご視察税関は、安政6(1859)年の開港により設置された運上所を前身としており、全国の運上所が税関に呼称を統一し、正式に発足した明治5(1872)年から数えて、令和4(2022)年に150年を迎えます。 関税局税関調査室/東京税関/横浜税関(秋篠宮皇嗣同妃両殿下が横浜税関1階ロビーにご到着)(井上財務副大臣からご挨拶)(1)横浜税関本関(神奈川県横浜市) 42 ファイナンス 2022 Nov.令和4年9月14日、秋篠宮皇嗣同妃両殿下に税関の現場をご視察いただきました。両殿下を税関にご案内するのは初めてであり、当日は、不正薬物やコピー商品の密輸阻止を目的として、国際郵便物、海上コンテナ貨物及び入国旅客の手荷物に対し実施する検査の模様等をご覧いただきました。当日、両殿下は、ご視察を横浜税関本関から開始され、井上財務副大臣、諏訪園関税局長及び源新横浜税関長が、到着された両殿下をお出迎えしました。ご視察冒頭、井上財務副大臣のご挨拶、諏訪園関税局長による税関の概要説明が行われた後、国際郵便物の課税処理や検査の様子をご説明しました。***まず、両殿下がおられる横浜税関本関と川崎外郵出張所をオンラインで繋ぎ、現地の担当者から、モニターを通して、多種多様な郵便物が輸入される中、どのように検査を行うか、また、品目によって、税率が異なる場合があることや、物流を阻害しないよう迅速に処理する必要があることなどをご説明しました。その後、両殿下には、税関で輸入を差し止めたコピー商品の実物をご覧いただき、ブランド品のバッグ等のコピー商品にとどまらず、効果や効能などが疑わしく、国民の安全・安心に危険を及ぼしかねない化粧品や医薬品の偽造品を差し止めた事例もあることをご説明しました。コピー商品等をご覧いただいたところ、両殿下より、ここ数十年でコピー商品の量が増加している理由や、コピー商品が摘発後にどう扱われるかなど、ご質問をいただきました。また、庁舎のシンボルであるクイーンの塔や創建当初の形が残った遺構をご覧いただき、横浜港の変遷とその中で横浜税関が果たしてきた役割などをご説明しました。秋篠宮皇嗣同妃両殿下の 税関ご視察について

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