ファイナンス 2022年10月号 No.683
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グループワーク中は財務局のアドバイザーが生徒の疑問に答えて生徒の議論をサポート。予算編成で生徒が参考にした歳出項目と歳入項目歳出の中で、最も大きい割合を占める支出。年金、医療、介護、生活保護、少子化対策のための費用などが含まれています。年金13兆円医療12兆円介護3兆円子ども子育て3兆円生活保護等5兆円全国どこに暮らしていても、警察や消防の活動、ごみ収集などの必要最低限の公共サービスが受けられるよう、地方公共団体に交付しています。道路や上下水道、河川の堤防やダムなど、経済活動や国土保全の基盤となる施設を整備します。働いている人の所得(給料等)から払う税金。所得の金額に応じて税率が異なり、所得の大きい人ほど多くの税金を支払うことになります。買い物をするときに商品やサービスの代金に上乗せして支払う税金で、商品やサービスの代金に一定の率を掛け合わせた金額を支払うものです。利益を上げている会社が、その利益の金額の大きさに応じて支払う税金です。原則65歳以上の高齢者が仕事を引退した後に受け取ることができる「国民年金」支給額の半分をまかなっています。怪我や入院をしても、現役世代が3割、高齢者が1割~2割の自己負担で、病院で治療を受けられるよう支援しています。介護認定を受ければ、原則1割の自己負担で、介護サービスを受けられるよう支援しています。保育所による保育サービスの提供、子育てにおける経済的負担の軽減などにより、子どもを安心して生み、育てることができるよう支援しています。病気や障がいで働けず、生活に困窮している人などが最低限度の生活を送れるよう支援しています。※これらの他、2022年度は新型コロナウイルスの感染拡大に柔軟に対応するための費用として、「新型コロナ予備費」を5兆円確保しています。戦争を未然に防止するとともに、戦争や災害が起きたときに、日本の国民や領土を守ることができるよう、自衛隊を運営しています。小中学校の教職員の給与を一部負担したり、大学の運営を支援するなど、教育に関する様々な支出をしています。その他、科学技術の研究、食料やエネルギーの安定的な供給、開発途上国の支援など様々なものに支出されています。科学技術振興1.4兆円食料安定供給1.3兆円エネルギー対策0.9兆円国際協力(ODA)0.5兆円揮発油税2.1兆円相続税2.6兆円酒税1.1兆円たばこ税0.9兆円人工衛星を飛ばすためのロケット開発、新しいエネルギーや防災技術の研究をはじめとして、様々な分野の学問研究を支援しています。国産の農産物を安定的に生産したり、農業の担い手や食料の安全性を確保するために必要な費用を支援しています。環境に優しいエネルギーを推進するための技術開発、石油・天然ガス・石炭を安定的に供給するための調査や研究などを行っています。開発途上国に橋や道路などの整備をしたり、開発途上国の子ども達が医療や教育を受けられるよう資金援助しています。ガソリンなどを買う時に払う税金です。財産を相続するときに払う税金です。お酒を買うときに払う税金です。たばこを買うときに払う税金です。班ごとに検討したことはワークシートに記録していく。社会保障36兆円地方への交付金16兆円公共事業6兆円所得税20兆円消費税22兆円法人税13兆円防衛5兆円教育4兆円その他17兆円 8 ファイナンス 2022 Oct.歳出項目歳入項目その他10兆円

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