ファイナンス 2022年9月号 No.682
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6420(出所)2019~2021年(実績値)についてはマレーシア統計局、2022年~2023年(予測値)についてはIMF(2022)より筆者作成。(出所)マレーシア統計局(National Accounts)より筆者作成。▲2▲4▲6▲816.012.08.04.00.70.0▲4.0▲8.0▲12.0▲16.0▲20.0▲24.01Q図表4 実質GDP成長率(%)図表5 需要項目別実質GDP成長率(前年同期比)(%)20.04.4▲5.620192020▲2.5▲17.12Q3Q20203.12021▲0.5▲3.3個人消費在庫投資4Q1Q5.14.72022202315.9▲4.5政府消費純輸出公共投資実質GDP2Q3Q20215.03.6民間設備投資4Q1Q2022(注1) 2020年3月31日時点の累計感染者数は、マレーシア:2,766名、タイ:1,651名、インドネシア:1,528名、フィリピン:1,546名、シンガポール:879名(マレーシア保健省公表)。(注2) 2020年3月18日より実施。宗教、スポーツ、社会、文化に関するイベントを含む集会の禁止、宗教施設、事業所、学校等の閉鎖、出入国制限等の措置。強制力があり、違反した場合には逮捕もしくは罰金が科せられる。(注3) 国境を越えた移動の禁止、屋内活動の規制、学校と大学の閉鎖、及び日常生活に不可欠な業種以外の業務停止が指示された。(注4) マレーシア中央銀行(2022)、なお、マレーシア中央銀行が8月12日に発表した2022年第2四半期(4〜6月)の実質GDP成長率は、前年同期比で+8.9%のプラス成長となり、伸び率は22年第1四半期(+5.0%)から加速した。2022年の第1四半期は、+5.0%のプラス成長を記録。新型コロナウイルス感染症関連の封じ込め措置の解除等から個人消費が回復し、2四半期連続のプラス成長となりました。今後の見通しとしては、力強い内需や外需の継続的な拡大、労働市場の改善等に支えられ、今後も回復が続くことが予想されています。一方、リスク要因としては、世界経済の成長鈍化や地経学的分断リスクの悪化に伴うサプライチェーンの混乱、新型コロナウイルス感染症の再拡大といった要因が指摘されています注4。なお、IMFによると、2022年のマレーシアの実質GDP成長率予測は+5.1%のプラス成長が見込まれています(2022年7月時点)。 74 ファイナンス 2022 Sep.

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