ファイナンス 2022年9月号 No.682
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●コロナ禍で財務局職員の受入調整参考にした先生の声●プログラム実施のための時間(2時限)の確保に苦労した。CASECASEファイナンス 2022 Sep. 7財務局では、小・中・高を対象として、国の予算編成を疑似体験する授業「財政教育プログラム」を実施している。これまでの同プログラムの実施先において、生徒からは「グループワーク」に高評価を得ているものの、一部の先生からは事務負担等の課題が指摘された。そこで沖縄総合事務局では、学校側の事務負担軽減と財政教育プログラム授業の更なる拡大を図るため、先生のみで、時間を短縮して授業を実施するモデルケースを策定した。モデルケースでは、財務局職員向けのガイドブックをもとに、授業の進め方やグループワークを活性化するための方法等をまとめた「財政教育PGガイドブック(先生用)」を作成。当該ガイドブックの活用によ北海道財務局は、地域の金融リテラシーの更なる向上・拡大を図るため、各関係機関に声掛けし、金融経済教育の取組に関するノウハウを結集させ、「高校生と先生のための北海道における金融教育シンポジウム」を協働で開催した。シンポジウムは、札幌、函館、帯広の3会場のほか、オンラインも活用したハイブリッド形式で開催し、北海道を中心に全国からおよそ170名の高校生と先生が参加。参加した先生からは、「金融教育は実践的な学びになりづらく、資産形成ゲームのような教材はとても価値がある」、高校生からは、「金融について授業を受ける機会がなく、貴重な体験だった」との声が寄せられた。▲基調講演/杉村太蔵氏と高校生り、先生のみで授業が実施可能になった。今後、沖縄総合事務局では、生徒の「主体的・対話的で深い学び」の実現・拡大のため、当局主体の開催に加え、当該モデルケースを積極的に各学校に周知し、財政教育プログラムの更なる拡大を図っていく。▲グループワークの様子に手間と時間がかかった。第1部 基調講演元衆議院議員・北海道出身 杉村太蔵氏第2部 資産形成体験ゲーム(グループワーク)経済の仕組み、社会の動きなどについて体験的に学習第3部 パネルディスカッション金融経済教育・消費者教育の現状と課題▲資産形成体験ゲームの様子▲財政教育PGガイドブック沖縄総合事務局北海道財務局及び函館・帯広財務事務所プログラム金融リテラシー向上や金融犯罪被害防止に向けた取組広報相談に関する取組金融教育プロジェクト07財政教育プログラム授業拡大に向けた取組08北海道の関係機関と協働した

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