ファイナンス 2022年9月号 No.682
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テーマ中小企業の課題全般について原材料不足や人材不足、ウッドショックなどの懸念事項や、事業者支援における金融機関の役割など、多岐にわたる意見を交換。CASECASE▲オンライン開催による協議会の様子中小企業家同友会との意見交換会(愛知、岐阜、静岡、津)シンクタンクとの意見交換会(愛知、静岡、津)しずおか経済フォーラム(静岡)景気問題連絡会(岐阜、津)中国地方は、製造業が集積し、人口当たりのCO2排出量が全国一となっており、カーボンニュートラルは喫緊の課題となっている。カーボンニュートラルの実現には、成長資金を供給する金融機関の役割が重要。そこで中国財務局は、国の機関や官民金融機関などが連携する「中国地方サステナブルファイナンス協議会」を設置。カーボンニュートラルの取組を金融面から支援している。東海財務局及び各財務事務所は、地域経済情勢について地域へ情報発信するとともに、最新の地域経済の状況や課題を把握するため、経済調査機能を有する地域の経済団体・シンクタンクなどと継続的に意見交換会を実施している。令和3年度の実施例コロナ禍で影響を受けた事業者の状況について最新の地域経済の状況について緊急事態宣言の期間中や解除後の県内の経済動向について県経済の現状と課題について具体的には令和4年3月2日に第1回協議会を、6月15日に第2回協議会をオンラインにより開催。国の機関等による各施策の説明や意見交換により中国地方の現状認識を共有したほか、関係機関の間でカーボンニュートラルに向けて機運を拡大することの重要性を認識した。▲中小企業家同友会との意見交換会意見交換会で聴取した質疑(改正銀行法の趣旨)を踏まえ、後日、理事向けのWeb勉強会を開催。金融庁施策の理解をより深めて頂く機会につながった。意見交換会は地域の実情や生の声が聴けるほか、財務局の情報発信もできる貴重な機会。地域の関係者との深い信頼関係の構築に寄与している。▲しずおか経済フォーラム中国財務局東海財務局及び管内財務事務所代表事例「愛知中小企業家同友会との意見交換会」経済調査に関する取組金融に関する取組 6 ファイナンス 2022 Sep.05中国地方サステナブルファイナンス協議会06地域主体との地域経済情勢及び課題の共有

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