ファイナンス 2022年8月号 No.681
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武生税務署 総務課長田中 利明ファイナンス 2022 Aug. 63管内の名所・話題〔岡太神社・大瀧神社〕越前市は、かつて越前国の中心地として栄え、昔から「ものづくり」が盛んな地域で、伝統工芸品の産地が集まった「手仕事のまち」としても知られています。1,500年の歴史を誇る越前和紙や、南北朝時代の名刀匠を祖とする越前打刃物、高度な指物技術が駆使された越前箪笥をはじめ、越前市のお隣、鯖江市では越はじめに紫式部が生涯で唯一都を離れて暮らした越前国府(現越前市)は、福井県のほぼ中央に位置しており、その越前市(旧武生市)に拠点を構える武生税務署は、昭和39年に現在の場所に設置され、越前市、鯖江市、今立郡池田町、南条郡南越前町、丹生郡越前町の2市3町(管内面積1,007km2、管内人口約186,000人)を管轄しています。産業・経済北陸自動車道、国道8号が管内を南北に走り、中京・京阪神方面との交流も活発で、合繊・縫製・電機・機械などの工場も多く、「ものづくり」の技を生かした産業も多くあります。前漆器、越前町では越前焼が国の伝統工芸品に指定されています。そのほか、鯖江と言えば「眼鏡枠」が有名。鯖江市の眼鏡枠の生産シェアは国内の約9割、世界の約2割を占めると言われています。優れた品質の製品で海外市場の販路拡大を図るとともに、産地ブランドの確立に努め、軽さと薄さを極限まで追求した独自製品を開発し、国内外に発信しています。また近年では、眼鏡製造で培われた加工技術を生かして開発された精密機器や医療関連器具も注目を集めています。越前和紙の産地、越前市五箇地区にある当神社には、日本で唯一の紙の神様「川上御前」(川上から現れた女神で村人に紙すきの技を教えたと云われる。)が祀られています。当神社の社殿は、本殿と拝殿が一体化された造りで複雑な屋根の形が特徴であり、国の重要文化財として指定されています。紫式部が暮らした越前国府(旧武生市)武生

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