従前開港場各港運上所ノ儀ハ称呼区々或ハ税関或ハ運上所ト唱ヘ不致一定不都合ニ付今後各港共何港税関ト称呼候様相達可申ト存候此段奉伺候也壬申十一月廿七日伺之通十一月廿八日正五位 大蔵大輔 井上 馨正院御中澁澤榮一 井上馨氏と渋沢栄一氏が呼称統一に関わっていた。日本は、幕末のペリー来航をきっかけに鎖国から開国へ歩みだした。安政5（1858）年の欧米5か国と締結した修好通商条約により、翌安政6（1859）年に箱館（函館）、神奈川、長崎が開港し、それぞれの開港地に運上所が設置された。これが税関の前身である。その後、明治5（1872）年に運上所は「税関」と改称され、「税関」としての歴史が始まった。今号の特集では、貿易の伸長と共に歩んできた税関の歴史を振り返りながら、150周年取材・文 向山勇を迎える関税局・税関の取組みについて紹介する。呼称統一した際の「照復文書」 2 ファイナンス 2022 Aug.特集1872年に発足し150周年を迎える税関のあゆみと 未来に向けた取組み
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