ファイナンス 2022年7月号 No.680
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堺 普段は中に入れませんが、過去には、海の日に併せて一般公開されたこともあります。1928(昭和3)年に製造された約100年前の車両が現役で運行しています。レトロで可愛らしい姿から「ちん電」の愛称で親しまれている路面電車です。ファイナンス 2022 Jul. 77度見渡せる回廊式ロビーとなっています。仁徳天皇陵古墳だけでなく、堺の街並み、あべのハルカス(日本一の高さを誇る超高層複合ビル)、六甲山(阪神タイガースの応援歌の六甲おろしで有名)なども見渡せます。旧堺燈台は、陸上からも見ることができますが、お勧めは環濠クルーズで船上から見る旧堺燈台です。環濠は、中世につくられた南北約3km、東西約1kmにも及ぶ広大な都市を囲んでいた濠(ほり)です。今でも一部川としてその姿を残しています。環濠を遊覧船で巡る観光クルーズは、巨大壁画「浪漫やさかい」も船上から見ることができます。ただし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により令和4年春の運行は中止となりました。秋の運行は未定です。【旧堺燈台】お店は、阪堺電車の寺地町駅から徒歩3分の場所にあります。【阪堺電車】店名の「かん袋」は、豊臣秀吉によって名付けられました。「くるみ餅」は、つやつやのお餅に綺麗な緑色の餡がたっぷりのった和菓子です。「くるみ餅」には胡桃(くるみ)は使われていません。餡で餅を「くるむ」ことからその名前がつきました。青大豆の皮を丁寧に取り、炊き上げた餡で作られるくるみ餅は、生菓子のため日持ちしません。持ち帰りも出来ますが、賞味期限は当日中です。お勧めは、店内で食べる「氷くるみ餅」(かき氷を乗せたくるみ餅)です。季節を問わず、老若男女に人気です。売り切れ次第、営業終了となるため、お土産として買う場合は、予約しておくことをお勧めします。お持ち帰り商品には、おしゃれな壺入りもあります。【くるみ餅】(2) お勧め観光スポットその2 「環濠クルーズで船上から見る旧堺燈台」旧堺燈台は、1877(明治10)年に点灯した木造様式の六角灯台であり、現存する最古の灯台の一つです。約1世紀の間、堺港の船舶の安全に寄与してきましたが、沖合に臨海工業地帯が出来たため、1968(昭和43)年に廃灯しました。(3) お勧め和菓子 「豊臣秀吉命名かん袋のくるみ餅」堺名物といえば「かん袋のくるみ餅」です。「かん袋」は、鎌倉時代に創業された約700年続く和菓子の老舗です。

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