ファイナンス 2022年7月号 No.680
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(2)ボウルに魚と鶏肉を入れ、よく混ぜ合わせて、半日置く。時々混ぜて上下を返す。(3)魚と鶏肉をボウルから取り出し、酒粕を手で拭ったら、クッキングシートを敷いたオーブンの天板に並べ、まず200℃で10分程度焼き、焼け具合を見ながら必要に応じて焼き足す。鶏肉は魚より多少長めに焼く。オーブンを使わずロースターで焼く場合は、焦げやすいので、はじめ数分アルミフォイルをのせて中火で焼き、フォイルをとって弱火で数分焼く。(2)長ねぎ、コチュジャン、味■、キムチの素、焼肉のたれ、麺つゆ、おろししょうが、おろしにんにくを入れ、〈材料〉 冷凍カラスガレイ4〜6切れ、鶏胸肉小さめのもの1枚(皮を取り、斜めにそぐように4枚に切る)、酒粕100g(板状のもの)、味■大匙1、酒大匙2、砂糖小匙1、塩小匙1(1)ボウルに50℃ぐらいの湯100ccを入れ、そこに酒粕を細かくちぎって投入。大きなスプーンですりつぶす〈材料〉 豚ロース薄切り200g、じゃが芋中4個(4つに切る)、人参中1本(乱切り)、玉ねぎ中1個(1センチ幅に■切り)、長ねぎ10cm(5ミリ幅に小口切り)、コチュジャン大匙2、味■大匙1、キムチの素小匙1、焼肉のたれ小匙1、麺つゆ小匙1、おろししょうが小匙1、おろしにんにく小匙1、ごま油小匙2、すりごま大匙1(1)鍋に湯1000ccを沸かし、豚肉を投入。沸いたらあくを取り、じゃが芋と人参を入れ、さらにあくを取り、ようによく混ぜ、滑らかにする。さらにみそ、酒、塩、砂糖を加えよく混ぜる。玉ねぎを投入。再度あくを取り、火を絞って15分煮る。よく混ぜ、15分煮る。(3)味見してコチュジャン、味■、麵つゆなどで味を調え、ごま油、すりごまを加えたら完成。* カムジャタンは、本来豚の背骨とジャガイモを煮込んだ鍋であり、韓国料理の本などでは豚のスペアリブで作るレシピが紹介されている。勿論それの方が本格的であるが、手軽に豚のスライス肉で作っても結構うまい。ファイナンス 2022 Jul. 73 新々 私の週末料理日記 その50冷凍魚と鶏胸肉の粕漬けのレシピ(2人分)カムジャタン風豚肉と野菜の煮込みのレシピ(4人分)通覧したとき、国の中枢に大人物がいたと思える時期がどれほどあっただろうか。維新明治大正期などは史上稀に見る大人物輩出期であって、鎌倉時代百数十年、室町時代、江戸時代のそれぞれ二百数十年などざっと見渡しても、大人物が見当たらない期間の方が長かったのではなかろうか。隋の煬帝やヒトラー、スターリンのような君主や指導者が出現しない一方、「大人物の端境期」が常態化しやすいのが我が国情なのであろう。そうであるならば、大人物を期待するにとどまらず、大人物がいなくとも決定的に国を誤ることを避ける工夫に努めるべきとの思いを深くする。それには迂遠なようでも、国民各人の意識を高めるほかないと思う。まず学校教育の中で、国際政治や経済社会の現実をしっかりと見る力を養うことが重要であるように思うのだが、筆者自身が受けた教育や筆者の子供たちが受けた教育に照らすと、正直なところ心もとない・・・。陋屋の夕方に初老の男が唸りながら慷慨していても、ごまめの歯ぎしりか石亀の地団駄といったところである。血圧が上がる前に、夕食の用意に取り掛かろう。まずは、炊飯器をセットしてから、豚スライス肉とじゃが芋でカムジャタン風の煮物を作ることにする。そのあと、おもむろに白身魚と鶏の粕漬けを焼くことにしよう。【筆者から】断続的ながら随分長きにわたり駄文を連載させていただきましたが、レシピが種切れになりました。今回で一区切りとさせていただきます。ご愛読ありがとうございました。

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