ファイナンス 2022年7月号 No.680
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0 1<スポーツ庁YouTubeより>コロナ禍の健康二次被害対策として家でも職場でも、簡単・安全に行えるエクササイズを紹介します。用意するものは、読み終わった新聞紙1枚のみ!毎回不規則な形になる新聞を握る事で、意外に前腕の筋肉があっという間に張ってきます。握る力を鍛えるのにも役立ちます。①肩甲骨の動き(上肢挙上)、②足首の柔らかさ、③胸椎の動き、④股関節と背骨の可動性前屈/後屈、⑤下半身の筋力、⑥首の動き、⑦肩の動き(肩内旋)、⑧上体の筋力、⑨股関節屈曲の動き(内旋/外旋)股関節伸展の動き、⑩上半身と下半身の可動性とバランス、⑪体幹部の筋力全11種類11項目のセルフチェックX軸:11項目の総合点,Y軸:痛みの強さ(弱0-10強)の関係.点数が低いほど痛みも強い!ファイナンス 2022 Jul. 57道具を使わずに、関節の可動域等の自分の体をチェックする方法を紹介。運動・スポーツの実施に向けた普及啓発の例11項目の機能総合点と痛みの関係令和4年度職員トップセミナー コロナ禍における外出機会の減少等による健康二次被害の予防対策について4.生活の中でスポーツに親しむ(1)昔の人は力持ち?(2)新聞紙を丸める運動(1)父である室伏重信に憧れてスポーツ庁の長官室には俵が3つあります。俵は一俵60㎏もありますが、100年前の資料では小柄の女性が俵をいくつも背負っている写真もあって、昔の人は力持ちだったのではないかと思います。日常の生活や労働の中に運動があったのではないでしょうか。現代を生きる私たちはオフィスなどで同じ姿勢のままでいることが結構あって、同じ筋肉しか使っていません。こうしたことを何か月も何年もやっていると、いずれ体のどこかに問題が起こってしまう可能性があります。ですから、体の様々なところに刺激を与えることが大切です。アスリートも同じです。私たちは中枢神経で体をコントロールしながら微細な動きをしているので、同じ運動の繰り返しでは筋肉はついても運動能力は必ずしも上達するわけではありません。マシンを使って繰り返す運動ばかりではつまらないという側面もあるので、米俵の方がよっぽどいいかな、と私は思います。常に新鮮さを感じながら運動することも大切です。スポーツ庁でも推奨しておりますが、新聞紙を丸める運動があります。片手で新聞紙を丸めていくのですが、真剣にやるとアスリートでもきついと感じるくらいで結構疲れます。少しの工夫でこうしたエクササイズを生活の中に取り入れることも大切だと思います。皆さんも新聞紙丸めをぜひ実践してみてください。コロナ禍における外出機会の減少等による健康二次被害の予防対策について◆室伏長官の「簡単エクササイズのすゝめ」をホームページにて公開=健康」が成り立たないと私は思います。そこで私は、自分で体の状態をチェックする方法を考えました。首から足首まで、自分で体の柔らかさや筋力をチェックするためのセルフチェック動画と問題がある部分に適した運動の動画もありますので、スポーツ庁のホームページをぜひご活用ください。運動・スポーツの実施に向けた普及啓発の例■長官考案・実演のセルフチェック動画こうしたセルフチェックを取り入れていくことで、運動やスポーツでの痛みや怪我を予防できると思います。私がなぜハンマー投の競技を行ったのかというと父の影響です。父は日本選手権で12回優勝しています。私が子供の頃、父がロサンゼルスオリンピックの開会式で日本選手団の旗手を務める姿を見て、かっこい5.「スポーツ=健康」が成り立つ条件体の機能がある程度満たされていないと「スポーツ6.ハンマー投げと私

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