ファイナンス 2022年7月号 No.680
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4終わりに今回の取組において、当所は財務省理財局国庫課・佐賀市・大隈重信記念館と連携しながら、それぞれが求めるニーズを丁寧に確認のうえ最適解を目指して調整を進める役割を担い、円滑な講演の場を整えることに注力しました。*3講演時利用パネル(イメージ)《画像提供:造幣局・国立印刷局》講演会後に現地販売した令和4年銘ミントセット*3《画像提供:造幣局》大隈重信没後100年特別記念講演「新しい硬貨とお札、そして円の未来」の開催大隈重信記念館*4《画像提供:佐賀市》*3) ミントセットは、インターネット・電話・造幣局にて購入できます。詳しく知りたい方は以下をご参照ください。 *4) 大隈重信記念館の詳細については以下をご参照ください。 https://www.mint.go.jp/shintyaku/sale/hanbai_r4_mint.htmlhttps://www.okuma-museum.jp/ 12 ファイナンス 2022 Jul.《佐賀市 経済部 観光振興課》令和4年1月に没後100年の節目を迎えた大隈重信は、2度の内閣総理大臣就任、早稲田大学の創設、そして新通貨制度の確立など、日本の近代化に尽力しました。佐賀市大隈重信記念館では昨年度、特別企画展「大隈重信の円と縁」と題して、新貨条例を制定し、日本初の銀行である第一国立銀行や民間銀行の設立にも寄与した大隈重信の功績を紹介しました。この企画展をきっかけに、佐賀財務事務所からお声がけいただき、大隈侯を顕彰するため毎年5月に開催している『大隈祭』の関連イベントとして、市民を対象とした「円」に関する企画が進み、財務省理財局の西方国庫課長をお招きした特別講演会の実現に至りました。当日は大隈侯と新通貨制度の関わりを、エピソードを交えながらお話いただき、参加した市民の方々に大隈侯と円について、より詳しく知っていただくよい機会となりました。佐賀市では、現代につながる数々の功績を残した大隈重信の更なる顕彰に努め、その志を未来へ継承しています。*4講演実施後アンケートでは、資料の見やすさ・説明の分かりやすさといった点で高い評価をいただいたほか、「財務省がお金の企画・立案をきちんと色々な側面から考えられていることが良く分かった」といった声もいただき、参加者に通貨行政のことを深く知っていただく良い機会となりました。当所では今後も地域のニーズを踏まえた取組を積み重ね、地域貢献を図っていきたいと思います。

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