ファイナンス 2022年7月号 No.680
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3当日の模様ゴールデンウィーク最終日となる5月8日(日)、午前中に大隈祭式典が執り行われ、午後の部として、西方国庫課長を講師とした通貨行政に関する講演を実施いたしました。コロナ禍での開催となるため、屋外でテントを活用したオープンスペースでの実施、かつ定員制という制約もありましたが、飛び入りも含め、用意した座席数を超える34名の市民の方々に参加いただきました。ファイナンス 2022 Jul. 11大隈重信没後100年特別記念講演「新しい硬貨とお札、そして円の未来」の開催大隈重信記念館・江口館長による開会挨拶西方国庫課長による講演講演の模様河邊佐賀財務事務所長による閉会挨拶 *2) 中央銀行デジタル通貨(CBDC)について詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。 https://www.mof.go.jp/public_relations/■nance/denshi/202106/html5.html#page=1https://ampmedia.jp/2022/03/15/cbdc/【こぼれ話】当局には、プライベートな活動として大隈重信記念館と連携して様々な取組を実施している「大隈重信ファン」の職員がいます。今まで当所と全く接点の無かった大隈重信記念館との初交渉に先駆けて、財務局が目指す地域貢献や当所の目的を伝えるなど調整の地ならしを担ってもらいました。今回の取組における隠れた功績者として紹介いたします。大隈重信記念館の江口館長による挨拶を皮切りに、西方国庫課長による講演では、円の誕生に深く携わった大隈重信侯のお金に関するエピソードのほか、改鋳(貨幣の刷新)や改刷(紙幣の刷新)の概要や意義を偽造防止技術の説明も織り交ぜながら、さらに動画も活用しつつ説明しました。また、これからの通貨の話として、中央銀行デジタル通貨(CBDC)*2についても取り上げ、政府としての検討状況を参加者にも知っていただく機会となりました。講演後の質疑応答では、デジタル通貨に関する質問を多くいただくなど、参加者の関心の高さを窺い知る機会にもなりました。最後に、河邊佐賀財務事務所長から講演関係者への謝辞を述べ、無事に閉会となりました。なお、本講演では、普段あまり意識することのない「通貨」により関心を持っていただくきっかけとなるように、ノベルティグッズの配布や令和4年銘ミントセット販売等も実施しました。

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