ファイナンス 2022年6月号 No.679
97/106

写真(3)多様な視点を織り交ぜ新事業創出を目指すINTERWEAVEINTERWEAVEで新たな人の流れを! 北陸新幹線の敦賀延伸開業を2年後の2024年春に控え、県都福井市の玄関口であるJR福井駅周辺では複数の再開発事業が進んでおり、にぎわい創出に向け街並みが大きく変わろうとしています。人と街が織りなす新たな福井市に是非ご期待ください。地方創生コンシェルジュ北陸財務局福井財務事務所長 大塚 美樹福井市では、“人の流れを創出する”ために「未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト」で、多彩なプログラムを実施してきており、令和3年度からは、地域企業と外部人材が新事業創出に取り組むINTERWEAVEを開催し、成果を挙げているところです。ファイナンス 2022 Jun. 93写真(4)INTERWEAVEの参加者たち福井4.おわりに県外からの参加者は実際に福井市に足を運び、地元パートナー企業へのフィールドワークなどを通して、福井の歴史や文化、産業などについて理解を深めました。それを踏まえ、オンラインツールを活用して定期的に協議を行い、それぞれが持つ多様な視点を織り交ぜながら、地元パートナー企業の未来を見据えた事業の創造に取り組みました。令和4年2月の成果発表会では、これまでの自社ブランドの一新を目指し、将来の優良顧客となる若者の獲得に向けたマーケティング戦略や、全国で活躍する商品開発者を集めたコミュニティづくりへの提言など、多様な人材が集い、交わったからこそ生まれる、未来視点のプロジェクトが多数発表されました。3. IインターウィーブNTERWEAVE 〜県内外の人材と地元パートナー企業がともに未来を織りなすプログラム〜令和3年度からは、新たなプログラムとして、地域内外のさまざまな人材が集い、地元パートナー企業がおかれている社会的状況や抱えている課題から、将来の地域活性化につながる新事業の創出を目指すIインターウィーブNTERWEAVEを開催しています。このプログラムでは、20代~40代の俳優、税理士、学生など多様なバックグラウンドを持つメンバーが地元福井のパートナー企業とチームを組成し、90日間に渡りプロジェクトづくりに取り組みました。令和3年度に開催したINTERWEAVEは、約90日間で事業創造に取り組むプログラムでしたが、終了後も本格的な事業化に向けた関係性は続いています。令和4年4月には、プログラムを共同運営した東京に拠点を置く一般社団法人が福井拠点を開設したほか、参加者が本プログラムへの参加を契機に起業するなど、更なる展開につながっています。今後は、これまでの「ふくい魅える化プロジェクト」で築いてきた人材との関係性を一層深めていくとともに、新たな関係人口の創出・拡大を進めながら、地域内外の人材と地元企業との共創を起点に、引き続き、持続的な人の流れづくりにチャレンジしていきます。

元のページ  ../index.html#97

このブックを見る