ファイナンス 2022年6月号 No.679
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07892 仕出国(地域)別・件数(上位国)輸入差止件数・点数の推移中国ベトナムフィリピン韓国シンガポールベトナム、フィリピンを仕出国とする差止件数が大幅増加。159(件数:万件)3.63.33.02.72.42.11.81.51.20.90.60.30.011511910199920.30.10.10.20.20.20.2平成6101101019911010498771.30.90.70.70.311121314151617183.22.82.72.61121041042.32.394902.32.2732.063631920212223242526(点数:万点)3.13.02.92.82.62.62.49310282696259513(年)27282930令和元150R3:28,270件125100R3:819,411点755025ファイナンス 2022 Jun. 3令和2年25,8281,374635406845令和3年21,8853,0331,112589354前年比84.7%220.7%175.1%145.1%41.9%仕出国別の差止件数ではベトナム、 フィリピンの増加が目立つ健康や安全を脅かす危険性のある 物品の差止めが目立つ令和3年の知的財産侵害物品の差止めは28,270件で前年比6.7%減となったものの、2年連続で2万8,000件を超える高水準の状況が続いている。これを仕出国(地域)別で見ると、中国来の輸入差止件数が引き続き最多になり、全体の77.4%を占めている。ただし、中国の占める割合は過去10年で最も低い割合となっており、代わってベトナム、フィリピンの増加が目立つ。ベトナムを仕出国とする差止件数は前年比220.7%の3,033件となり、全体の10.7%を占めた。また、フィリピンを仕出国とする差止件数は、前年比175.1%の1,112件で3.9%を占めている。輸入差止件数とは、税関が差し止めた知的財産侵害物品が含まれていた輸入申告または郵便物の数をいう。一方で、輸入差止点数は税関が差し止めた知的財産侵害物品の数をいい、例えば、ある一件の輸入申告の中に20点の知的財産侵害物品が含まれていた場合は、「1件20点」となる。差止実績は昭和62年から公表しており、令和3年の差止件数は過去5番目に多い状況となっている。権利別に見ると、件数ベースでは、令和3年は偽ブランド品などの商標権侵害物品が96.0%と全体のほとんどを占め、続いて偽キャラクターグッズな令和3年の税関における知的財産侵害物品の差止状況差止件数は2年連続で2万8,000件超え 依然として高水準の状態が続く

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