ファイナンス 2022年6月号 No.679
13/106

ファイナンス 2022 Jun. 9このうち3については、これまで税関は、輸入者に対して証拠・意見の提出が可能であることを通知(1)あなたが貨物を輸入しようとした経緯及び目的に関する事項を記載した書類(2)あなた及び仕出人の氏名又は名称、住所及び職業又は事業を証する書類あなた及び仕出人の身分証明書(運転免許証、社員証等)、登記事項証明書等(3)貨物の性質、形状、機能、品質、用途その他の特徴を記載した書類商品説明書、設計図面等(4)あなたが貨物を輸入することについて権利者から許諾を得ていることについて記載した書類(5)上記(1)から(4)までに示す書類のほか、貨物が輸入してはならない貨物に該当しない旨を証する書類その他貨物が輸入してはならない貨物に該当するか否かについて税関長が認定するための参考となるべき書類イ あなたが貨物を輸入した後に、貨物を譲渡する予定の者がいる場合には、その者の身分証明書(運転免許証、社員証等)、登記事項証明書等ロ 仕出人が反復継続的に持込み行為をしていないことを記載した書類として、仕出人の情報が確認(注)虚偽の書類を提出すると、関税法の規定により罰せられることがあります。することしかできなかった。今回の改正で輸入者に証拠や意見の提出を求めることが出来るようになり、侵害の該否を適切に認定できるようになることが期待されている。提出を求める書類は、通達で例示されており、認定手続では税関から輸入者に対してこうした書類を証拠書類として求め、侵害の該否を判断していくことになる。3 認定手続一般において、疑義貨物を輸入しようとする者が、当該物品が侵害物品に該当しない旨を主張する場合に、税関長が当該者に対して、その旨を証する書類の提出を求めることができるよう、規定を整備した。輸入者に提出を求める書類の例(「認定手続開始通知書」から抜粋)提出いただく書類の例は以下のとおりです。(1)から(5)までに示す書類のうち、あなたが輸入してはならない貨物に該当しないと主張する根拠となるものを提出してください(いずれも写しで可)。イ あなたが貨物の仕出人との間で、貨物についてやり取りした電子メール、手紙等ロ あなたが貨物を入手したインターネットサイトにおける注文確定に係る電子メール等できるインターネット上のページ等ハ 上記(1)から(4)までに示す書類を提出できないやむを得ない理由がある場合は、その理由を記載した書類

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る