ファイナンス 2022年6月号 No.679
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こうしたローカルSDGsの推進に尽力する「鹿島モデル」が地域課題、ひいては国の課題解決に結びつくことを期待しています。地方創生コンシェルジュ福岡財務支局総務課企画調整官 小林 貴博「森里川海」と干潟が一体となった自然環境や豊富な地域資源が魅力の鹿島市。一方で多くの課題があるのも現実。地域の課題は国の課題の先取りでもあり、同市では地域資源を活用した独自性の高い取組みを開始。ファイナンス 2022 Jun. 99とにかく干潟にきてもらおう!「ガタピカ」鹿島た「スポGOMI」「ガタピカ」のイベント開催や「潟を踏もうぜプロジェクト」を実施しています。また、海の森事業として、豊かな森林を作り育てることが豊穣の海に繋がるとして、市条例で3月21日を記念日(山の日)と定め、植樹や自然体験やクリーン作戦など自然環境保全に対する市民への啓発活動を実施しています。また、市内全小学校での環境教育プログラムや県立鹿島高校での地域とつながる高校魅力づくりプロジェクトでの環境教育などにも取り組んでいます。このように有明海環境保全を通じたローカルSDGsの推進に尽力する「鹿島モデル」は、地域資源を活用した独自性の高い取り組みと考えています。地域循環共生圏実現に向けて、域内外への発信により、企業版ふるさと納税を活用した市外企業との連携など、更なる拡充を図っていきたいと考えています。地域循環共生圏の実現に向けた取組に期待!

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