ファイナンス 2022年6月号 No.679
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解体撤去工事の模様近畿 96 ファイナンス 2022 Jun.協力が不可欠であったことから、本格着工に当たり当局と施工業者による説明会を開催。工事に伴う騒音や排水対策など周辺環境に与える影響について説明を行い、近隣住民の方々の理解を得られるよう努め、令和3年6月に工事着工した。令和4年4月現在、観音像の周囲には、足場が組み上げられ、外壁モルタルを剥がす作業を進めながら、観音像の頭部から順に骨組みの鉄骨を切り離し、クレーンで吊り降ろす作業が進んでいる。順調に進めば、足場を組んでいる観音像本体は令和4年6月頃に解体が終了。その後、同年11月頃に台座及び基礎まで解体し、埋戻し工事を行い、令和5年2月に工事を完了する予定。この間、メディア等からの問い合わせが多数寄せられ、頻繁にニュース等で報道されるなど、あらためて関心の高さに驚いたが、無事に工事を終えられるよう、引き続き施工業者と連携し対応していきたい。5.解体撤去後の跡地利用について観音像の解体を巡っては、物珍しさからテレビ、新聞、雑誌等で数多く取り上げられたが、解体撤去後に残る広大な土地の活用方法についても関心が寄せられている。当局では、地元の淡路市や兵庫県とも連携し、地域経済の活性化に繋がるような有効活用策を模索していきたいと考えており、淡路市と当局が中心となり勉強会をスタートさせた。まずは、地域に関わる様々な主体から跡地活用に係る提案・要望の声を収集し、地域にとってより良い活用プランを策定したいと考えている。6. おわりに 〜引き取り手のない不動産に関する問題への対応〜当局では、今後、相続土地国庫帰属法の施行に伴って増加が見込まれる、引き取り手のない不動産等に関する相談や問題について、関係機関と連携し、課題解決に向け積極的に取り組んでいきたい。

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