ファイナンス 2022年5月号 No.678
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[九州最大の歓楽街「中洲」][■田神社・博多■園山笠][うどん発祥の地][博多の締め] 74 ファイナンス 2022 May.九州最大の歓楽街である「中洲」は大阪・北新地と並ぶ西日本随一の歓楽街であり、新宿・歌舞伎町、札幌・すすきのとともに日本3大歓楽街と称されることもあります。中洲のネオンと那珂川沿いの景色は、幻想的で訪れる人を魅了する街となっています。櫛田神社は、757年創建の博多の総鎮守として“お櫛田さん”の愛称で広く市民から親しまれています。また、博多の夏の風物詩として名高い「博多祇園山笠」の舞台でもあり、毎年7月1日から15日にかけて開催されるこの祭りは、770年以上の伝統を誇り、「山笠のあるけん、博多たい!」とPRされるほど、地元・博多にとっては、なくてはならない存在です。博多区にある承天寺には、「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑があり、一説では、承天寺の僧侶が宋の時代に製粉技術を持ち帰り、再現したことで麺を食べる文化が福岡から全国へ広まったと言われています。博多うどんの大きな特徴は、ふわふわしたコシの弱い柔らかな麺で、定番のトッピングは歯ごたえのよい「ゴボ天(ゴボウの天ぷら)」や「丸天(魚の練り物を揚げたもの)」。うどんと併せて鶏肉と具材を一緒に炊き込んだ「かしわめし」を注文する人も多いです。博多の締めとしてなくてはならないのが、「博多手一本」。企業の会合や宴会の手締めとして行われ、居酒屋でもそろそろお開きというタイミングで、あちこちのグループの掛け声が聞こえてきます。「よーお、シャンシャン ま(も)ひとつシャンシャン 祝おうて三度、シャシャンシャン」と独自のリズムと掛け声で、みんなでかしわ手を打ちます。博多の最後の締めは、やっぱり、博多ラーメン。博多ラーメンの特徴としては、ストレートの細麺に乳白色の豚骨スープで、「替え玉」というシステムが一般的です。また、「やわ」「かた」「ばりかた」「針金」「粉落とし」など好みの硬さを選んで注文する人が多いのも特徴です。

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