ファイナンス 2022年5月号 No.678
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ファイナンス 2022 May. 73博多税務署 総務課長山下 誠 [JR博多駅][福岡空港][博多港]その昔、博多は「那の津」と呼ばれ、玄界灘を挟んで中国大陸、朝鮮半島と向い合う地理的条件から港湾都市として栄えてきました。その後、元寇など幾度の戦火に見舞われ、博多の街は再三に渡り焼け野原になりましたが、豊臣秀吉による「太閤町割」により再興されました。この太閤町割が、現在の博多の街の原型となっています。九州最大の駅であるJR博多駅は、平成23年3月の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通により、九州の各都市を結ぶ交通の拠点としての役割が一層大きくなりました。令和元年5月には、駅周辺地域活性化プロジェクト1 はじめに博多税務署は、福岡市の中央を流れる那珂川の東側に位置する博多区と東区の一部を管轄し、管内面積は43.64km2と福岡国税局管内で最も狭い上、管内面積の約12分の1を福岡空港が占めています。2 管内の名所・話題「博多コネクティッド」が公表され、駅周辺ビルの先進的ビルへの建替えが計画されています。福岡市街地から5km以内と至近距離に位置する福岡空港は、国際線が就航しており、同空港を利用して入国する外国人も多く、アジアの玄関口として利便性の高い空港として発展してきました。発着回数は年間18万回と滑走路1本の発着回数は日本一です。しかし、容量限界のため、現在、滑走路増設工事が進められており、完成後は、アジアの玄関口として更なる発展が期待されています。博多港は韓国等の国際航路の玄関口であり、国内外のクルーズ客船が多数寄港しており、外国人旅客数及びクルーズ船寄港数は日本一です。また、中国・アメリカ・韓国を中心に、タイヤ及びチューブなどゴム製品、自動車、再利用資材の輸出、家具装備品、穀物、飼料肥料等の輸入など、貿易の物流拠点としても重要な役割を担っています。近代的町並みと博多商人の町が調和する街博多

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