ファイナンス 2022年5月号 No.678
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4令和の通り抜け令和になって初めて開催する桜の通り抜けは、デジタルを活用し、インターネットでの事前申込制により入場者数の上限を設けるとともに、マスクの着用、入場口での検温及び手指消毒をお願いするなどの新型コロナウイルス感染対策を徹底し、開催しました。「桜の通り抜け」では、桜に親しみを持っていただくため、数多くの品種のうちから一種を「今年の花」として選んで紹介しています。令和4年の「今年の花」は「福ふく禄ろく寿じゅ」でした。https://www.youtube.com/watch?v=B-Oh0Otzc9A令和4年造幣局「桜の通り抜け」(2022年4月撮影)https://www.youtube.com/watch?v=Pb5WzC0mNYEファイナンス 2022 May. 33多くの人でにぎわう桜の通り抜け通路(平成17年)令和4年の花「福禄寿」:花弁は波打つようなしわがあり、花弁数は15〜20枚。春の風物詩 桜の通り抜け造幣局の公式YouTubeチャンネルでは、実際に会場に来られない方でも通り抜けを楽しんでいただけるよう、通り抜けの魅力をギュッと凝縮した動画を若手職員が企画しました。また、造幣局の魅力たっぷりの動画も公開していく予定です。ぜひ見に来て下さい。【おうちで通り抜け】体感!ワクワク!気象予報士・■莱さんと通り抜け♪ は夜間開放も始まっています。昭和30年代中頃には工業復興に伴い再び大気汚染の問題が持ち上がりました。現在主流を占める八重の「関山」は、この頃から本数が急増しています。長く門外不出であった通り抜けの桜ですが、昭和40年に北海道松前町に移植され、また同町から寄贈を受けました。平成3年には長野県高遠町から同県天然記念物である「高たか遠とお小こ彼ひ岸がん桜ざくら」の寄贈を受けるなど、外部との交流が行われるようになりました。昭和58年には通り抜け100周年を迎え、各種記念行事も行われています。平成2年、通り抜けの桜が全国の「桜の名所100選」に選ばれ、これを記念して「桜の通り抜けの由来碑」が建立されました。平成17年には、史上最多となる114万7千人の来場者を記録。一方で、平成23年には、同年の東日本大震災を考慮し、ライトアップの中止等を行うとともに、会場で被災者支援募金も行われました。この「今年の花」は、これまで造幣局が選定しておりましたが、今回、若手職員の企画提案による新たな取り組みとして、来場いただいた方からの人気投票により、来年(令和5年)の「今年の花」を選んでいただくこととしました。投票方法は、桜の通り抜けの時期に開花する17種類の桜に2次元バーコードが表示されたプレートを配置し、来場者が「いいね」と思った桜の2次元バーコードをスマートフォンで読み取り投票していただきました。投票の結果、「松しょう月げつ」が第1位に選ばれました。この結果はホームページにも公開しております。コラム(桜の通り抜け動画の紹介)

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