ファイナンス 2022年3月号 No.676
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の把握や、実施環境の整備に向けたモデル創出事業、特別支援学校における運動・スポーツ活動の促進事業等を行う。○ 子供のスポーツ機会確保・充実に向けた運動部活動改革の加速化(3億円⇒14億円(+443.9%))5年度以降の休日の部活動の段階的な地域移行の着実な実施に向けて、生徒が部活動に代わり地域においてスポーツに親しめる環境を構築するため、全国各地域において、指導者や運営団体の確保などの課題に総合的に取り組む実践研究を実施し、研究成果を普及・発信するほか、中学校における部活動指導員の配置等を支援する。4-2.持続可能な競技力向上体制の確立○競技力向上事業(103億円⇒100億円(▲3.0%))2024年パリ大会などの国際競技大会等における日本代表選手のメダル獲得に向け、各競技団体が行う日常的・継続的な強化活動を支援するほか、2028年ロサンゼルス大会等で活躍が期待される次世代アスリートの発掘・育成などの戦略的な取組に対する支援を実施する。○競技団体の組織基盤強化支援事業(3億円(新規))競技団体がその役割を十分に果たせるよう、強靭な組織基盤・経営基盤を確立するための取組を支援することで、組織の持続的な成長に向けた競技団体の改革や自走を促進する。5.文化庁予算5-1.文化芸術の創造・発展と人材育成○文化芸術による創造性豊かな子供の育成(71億円⇒73億円(+4.1%))※この他、3年度補正予算で55億円を計上文化芸術により子供たちの豊かな感性や創造力等を育むため、小・中学校等において、実演芸術の巡回公演又は芸術家の派遣を行い、子供たちに対し質の高い文化芸術を鑑賞・体験する機会を提供する。5-2.文化資源の持続可能な活用の促進○文化財の継承の推進(262億円⇒245億円(▲6.3%))※この他、3年度補正予算で89億円を計上国宝・重要文化財(建造物・美術工芸品等)や史跡等を積極的に活用しながら次世代に確実に継承するため、適切な修理・整備や、防災・防火対策等に対する支援を行う。文化財保護に向けた寄付金やクラウドファンディングなどの民間資金獲得のインセンティブを強化するため、補助金の仕組みを柔軟に見直す。5-3.文化振興を支える拠点等の整備・充実○国立文化施設の機能強化・整備(312億円⇒318億円(+1.8%))※この他、3年度補正予算で51億円を計上我が国の文化芸術の創造及び伝承・保存の中核であり、文化観光の拠点である国立文化施設の機能の充実・強化を図る。また、4年度予算より、国立文化施設の自己収入の増加インセンティブの強化のため、運営費交付金に競争的資金枠を設け、自己収入の増加率に応じて再配分を行うことにより、民間資金等の多様な収入源の確保を促進する。 ファイナンス 2022 Mar.27令和4年度予算特集:2令和4年度文教及び科学振興費について 特 集

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