はじめに北見税務署は、昭和22年に北海道の東部に設置され、北見市、訓子府町、置戸町、佐呂間町の1市3町(管内面積2,550km2、管内人口約128,000人)を管轄しています。管内の石北峠からオホーツク海沿岸までの東西の長さは、東京駅から箱根までの距離に相当する110kmに及びます。 産業・経済北見市の特色の一つ、豊かな自然の恵みである一次産業では、玉ねぎといえば北見というほど全国的にも有名で、国内生産量の2割を占めるほど。もともとこの地域は、明治の終わりから昭和の始めにかけて盛んに栽培されたハッカの世界的な産地として発展してきましたが、戦後、合成ハッカが安価に生産されるようになり北見のハッカ産業は衰退。代わって冷涼な気候がその栽培に適している玉ねぎが市内に広がり現在の礎となりました。そのほか、広大な農地では麦類、馬鈴薯、テンサイ、白花豆など多くの作物が大規模に生産されています。常呂地区のホタテは増養殖技術の研究の歴史が古く、今では日本有数の水揚げ量を誇ります。また、この地域では豊富な林産資源に支えられる林業などが発展しており、一次産業とその加工業が北見市の基幹産業となっています。 管内の名所・話題〔ハッカ記念館〕昭和9年に開業したホクレン北見薄荷工場の事務所を改修した建物で、北見ハッカの歴史を伝える様々な資料等が展示されており、当時の様子をうかがうことができます。隣接する薄荷蒸留館では、蒸留やアロマクリーム作りの体験ができます。〔カーリングによるまちづくり〕平成30年に開催された平昌冬季五輪での銅メダル獲得に続き、本年の北京大会への出場を決めたカーリング女子チーム「ロコ・ソラーレ」は、地元にあるアドヴィックス常呂カーリングホールを練習拠点としており、彼女たちの活躍により、北見市は「カーリングの街」として全国に知られるところとなりました。昭和63年に国内初のカーリングホールが建設され、現在の国内におけるカーリング競技発展の中心地としてこれまで多くの有力選手を輩出。令和2年に市内中心部にオープンしたアルゴグラフィックス北見カーリングホールでは、北見工業大学と連携し、最先端の機器を備えた冬季スポーツ科学研究による競技力向上支援を行うほか、それぞれのホールでは気軽にカーリング体験が楽しめるメニューも用意されています。玉ねぎと焼き肉の街 北見北見税務署 総務課長森田 敦北見市90 ファイナンス 2022 Feb.連載各地の話題
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