出全体に占める割合(8.0%)は米国に次ぐ第2位のポジションまで上昇しており、状況はここ20年弱で大きく変化している(図6)。輸入相手国についても同様の傾向が見られる。即ち、2001年時点では1位がフランス(約9.2%)、2位は米国(約8.5%)、次いでオランダ(約8%)となっており、中国は第9番の輸入相手国に過ぎなかったが、足下、「中国が輸入全体に占める割合は約11.4%となり、ドイツにとって中国は第1位の輸入相手国となっている(図7)。なお、輸出入の合計金額は、2016年より5年連続で中国が第1位の相手国となっている。ドイツから中国への主な輸出品目を見ると、2019年に最大となるのは約4分の1を占める「自動車に関する品目」、次いで、機械類(21.1%)、電子機器(16.0%)となり、上記3品目の合計で全体の60%以上を占める。「自動車に関する品目」の内、いわゆる自動車本体(「乗用自動車その他自動車」)が3分の2程度であり(全体の15.9%)、残りの自動車部品が3分の1程度(全体の8.6%)となっている(図8)。次に、ドイツの各輸出品目の相手国を見てみよう。最も割合が大きい「自動車に関する品目」の内、自動車本体(「乗用自動車その他自動車」)については、最大の輸出相手国は米国(約17%)、次いで英国(約15%)、そして中国(約13.9%)となっている。中国の構成割合は高いものの、「ドイツが自動車輸出で中国に依存している」とまで言える水準とはなっていない(図9)。他方、個別社に見ると、中国とのより強い経済関係が浮かび上がる。例えば、2019年の地域別販売について、フォルクスワーゲンは約39%、メルセデスベンツ(ダイムラー社)は約30%を中国での販売が占める(図10)(図11)。また、ダイムラー図5 ドイツの輸出入における対中貿易比率(年)3.71.911.48.00.012.010.08.06.04.02.020062005200420032002200120072008200920102011201220132014201520162017201820192020(%)(出所)ドイツ連邦統計局輸入輸出図6 ドイツ輸出 国別割合の変化(年)0.012.010.08.06.04.02.020062005200420032002200120072008200920102011201220132014201520162017201820192020(%)(出所)ドイツ連邦統計局中国米国日本英国フランスオランダ図7 ドイツ輸入 国別割合の変化(年)0.012.010.08.06.04.02.020062005200420032002200120072008200920102011201220132014201520162017201820192020(%)(出所)ドイツ連邦統計局中国米国日本英国フランスオランダ図9 2019年ドイツ乗用車その他自動車 輸出国シェア(単位:%)アメリカ17.0イギリス15.0中国13.9フランス8.3日本4.2韓国4.2ベルギー4.4イタリア6.9その他26.1(出所)ドイツ連邦統計局図8 2019年対中輸出上位品目(単位:%)15.98.60.721.116.08.54.63.920.7自動車関係25.2機械類電子機器(出所)ドイツ連邦統計局乗用自動車その他の自動車自動車部品自動車その他機械類及びその部分品等電気機器及びその部分品等光学機器及びその部分品等航空機及び宇宙飛行体並びにこれらの部分品医療用品その他 ファイナンス 2022 Feb.39ドイツと中国の2国間関係SPOT
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