ファイナンス 2022年1月号 No.674
92/96

周南市念して周南市で開催されることになっていますので、ぜひ夕暮れから完全に陽が落ちるまでの「ゴールデンタイム」に工場夜景をご堪能いただければと思います。【人間魚雷「回天」記念館(発射場跡)「大津島」】周南市の徳山港から南西10kmに浮かぶ大津島(定期船により約20分で訪れることができます)に残っている人間魚雷「回天」の訓練基地跡は、全国にあった4カ所の基地のうち最初に開設され、かつ、当時の施設が現在も残っている唯一のものです。また、訓練基地跡のほかにも、小高い場所にある回天記念館には、実物大の「回天」やその搭乗員の遺品・遺書など、「回天」に関する多くの資料が展示されており、まるで当時にタイムスリップしたような感覚になりながら亡き若者たちを偲ぶとともに、平和の尊さを感じることができます。【東京と共通する徳山の地名】周南市あるあるの一つに、市街地の地名がよく取り上げられます。港湾地区における「晴海ふ頭」をはじめ、「代々木公園」や市街地では「銀座」はもちろん、「新宿」、「原宿」、「青山」、「千代田」、「有楽町」など東京都と同じような地名が各所に存在します。これは元々実際にあった地名もあるのですが、空襲により焦土と化した市街地の戦後における区画整備時に、元の地名を分割した際などに似通った地名となったものや、地元の方々が戦後の復興と発展を願って東京の地名にあやかって名付けたという説があります。4おわりに冒頭でも述べましたが、今年は徳山下松港開港、徳山税関支署開設から100周年を迎える記念すべき年です。周南市、下松市、光市の3市では共同でこの記念すべき年をお祝いするために、「徳山下松港100周年記念行事プロジェクト」を立ち上げ、各種記念行事等を企画しているところです。徳山税関支署も実行委員として参加しており、地方自治体と協力しながら、この記念すべき年を盛り上げていきますが、同時に「税関150周年」でもありますので、税関の認知度向上を図るために150周年記念行事についてもあわせてPRしていきます。今回ご紹介させていただいた周南市周辺は、自然と工業地帯がうまく融合した非常に豊かな表情を持つ地域です。ほかにも支署管内各地には、ここではご紹介しきれなかった魅力あふれる観光スポット、地元グルメなどがたくさんありますので、どうぞ、お近くにお越しの際にはご堪能いただければと思います。資料提供:山口県周南港湾管理事務所周南市地域振興部観光交流課87 ファイナンス 2022 Jan.連載各地の話題

元のページ  ../index.html#92

このブックを見る