ファイナンス 2022年1月号 No.674
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各地の話題「昭和の雪舟」とも称される重森三玲(しげもりみれい)の作庭による平安・鎌倉・室町時代の様式を組み合わせた「曲水の庭」を含む、6つの優雅な庭があることでも知られていますが、令和3年6月に国の登録記念物に正式登録されています。【徳山ふぐ・ふぐ延縄漁の発祥地「粭島」】「ふぐ」と言えば冬の味覚の代表格であり、下関市が全国的にも有名ですが、ふぐの延縄(はえなわ)漁そのものは、周南市にある周囲わずか4kmほどの小さな島・粭島(すくもじま)で始まりました。明治の末期、漁師の高松伊予作さんが釣り針の改良を重ね、現在の「粭島型」を考案。さらに幹糸がふぐの鋭い歯で噛み切られるのを防ぐため、部分的に銅線を使用するなどの様々な工夫を凝らしましたが、その後も改良を重ねて現在まで継承されています。シーズンは9月下旬から3月中旬です。周南市内にはふぐの料理店も数多くありますので、周南市の沖で獲れた贅沢な冬の味覚をフルコースでご堪能ください。また、5月から9月にかけては「鱧」のシーズンですので、一年を通して海の幸をご堪能いただけます。【地元のお酒】山口県内には全国でも有名な日本酒が多く存在しますが、周南市にも代表的な酒蔵が3つあり、原料には山口県の水と米を使用しています。海外での評価も高く、中には全米日本酒勧評会でグランプリを受賞したものもあります。お土産にちょうど良いサイズも販売されていますので、出張などでお越しの際には、ぜひお手に取って頂ければと思います。【周南工場夜景】周南市の沿岸部に広がる工場群は、全国有数の工場夜景の一つに数えられており、中でも晴海親水公園から臨む夜景は日本夜景遺産にも認定されています。市街地からも近く、徒歩で気軽に向かえるビュースポットがいくつかありますし、工場夜景観賞ツアーやホテルの客室から夜景を楽しむ宿泊プランなど、さまざまなスタイルで美しい夜景を楽しめることも周南工場夜景の魅力となっています。なお、令和4年2月(2月23日は工場夜景の日)には「全国工場夜景サミット」が徳山開港100周年を記 ファイナンス 2022 Jan.86連載各地の話題

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