ファイナンス 2022年1月号 No.674
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各地の話題1はじめに徳山税関支署は、明治32年4月に長崎税関徳山監視署として設置され、門司税関徳山監視署を経て大正11年2月10日の徳山港開港に併せて徳山税関支署となりました。また、当支署の出張所として、昭和22年9月に下松出張所、同29年8月に防府出張所、同38年4月に光出張所、同44年4月に平生出張所がそれぞれ設置されましたが、下松出張所は平成15年7月に廃止され、また、光出張所は同26年4月に非常駐化となった後、同28年7月に廃止されたことから、現在は支署管内に防府出張所及び平生出張所の2つの出張所を有し、山口県のうち防府市、周南市、下松市、光市、熊毛郡の4市1郡を管轄しています。タイトルのとおり、令和4年2月10日には徳山下松港開港と支署設置からちょうど100周年を迎えることになります。税関も本年11月28日に税関と呼称統一されてから150周年を迎えることから、今年は記念すべき年となります。2管内の経済・港湾事情当支署が所在する周南市は、山口県の南東部に位置し、平成15年4月にそれまでの徳山市、新南陽市、熊毛町、鹿野町の2市2町が合併して誕生しました。市内には、国道2号線、山陽自動車道、JR山陽本線及び山陽新幹線、さらには、九州大分へのフェリー航路を持つなど、広域交通網が整備された人口約14万人の工業都市です。また、徳山下松港は、周南市、下松市、光市の3市を包含する広い港域を持ち、周囲を笠戸島及び大津島等に囲まれた天然の良港であるとともに、その背後には、昭和30年代から石油、鉄鋼及び化学工業等の企業立地が進み、西日本における代表的な臨海工業地帯となっているのが特徴です。徳山下松港は、戦後の昭和23年に開港(徳山港は、大正11年開港、昭和13年閉港)となり、同32年に旧海軍燃料廠(海軍練炭製造所を改称)跡地に石油大手企業が進出したことに伴い、その関連大手企業が相次いで進出し、全国屈指の石油コンビナートが誕生したことに始まり、同40年に特定重要港湾の指定を受けたことで、臨海企業の急速な発展と旧徳山市を中心「港は宝」徳山下松港開港100周年 周南市徳山税関支署 管理課長新屋 政男周南市 ファイナンス 2022 Jan.84連載各地の話題

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