ファイナンス 2022年1月号 No.674
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PRI Open Campus ~財務総研の研究・交流活動紹介~ 3Public Finance Information Services)のシニアマネージャーであるSangwook Nam氏は、コロナ禍の下で、韓国の公共支出管理のための統合されたシステムであるdBrainがどのように機能したかを説明した。KPFISが実施した財政持続計画の成果として、非接触・緊急の財政管理情報システム(FMIS)の確立や安全な職場環境の確保といった「K-防疫」、安定した補正予算のサポートや早期予算執行といった財政執行があげられ、それらの効果によって、先進国の中でGDP成長率を比較的緩やかな落ち込みにとどめることができたことを強調した。さらに、ポストコロナに向けて、FMIS事業継続計画の再定義、非対面の公共サービスシステムやデータに基づいた政策決定を支援する次世代dBrainシステムの構築等を見据えているとの説明があった。今回のTFFセミナーのアジェンダおよび発表資料は、財務総研のウェブサイト(https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/t2021.html)に掲載されていますので、ご参照ください。財務総合政策研究所POLICY RESEARCH INSTITUTE, Ministry Of Finance, JAPAN過去の「PRI Open Campus」については、 財務総合政策研究所ホームページに掲載しています。https://www.mof.go.jp/pri/research/special_report/index.htmlプロフィール主任研究官 曽我 奈津子2009年4月に東京税関に入関。これまで主に財務省関税局で国際交渉や税関行政の企画立案等の業務に従事してきました。2020年7月より財務総研に勤務しています。研究員 網谷 理沙2017年3月に上智大学総合人間科学部社会学科を卒業し、同年4月に第一生命保険株式会社に入社。京都での支社経験、人事部での新卒採用担当を経て2020年7月より財務総研の研究員を務めています。研究員 椛田 大介2015年3月に慶應義塾大学経済学部を卒業し、同年4月に野村證券株式会社に入社。経営企画部、アジア戦略部、野村資本市場研究所等を経て2020年10月から財務総研の研究員を務めています。研究員 玄馬 宏祐2021年6月より西日本旅客鉄道株式会社から財務総合政策研究所の研究員を務め、財政経済に関する基礎的、総合的な調査研究に携わっています。 ファイナンス 2022 Jan.74連載PRI Open Campus

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