ファイナンス 2022年1月号 No.674
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て東京に商品を出せる追い風になるのではないかと考えています。小野総括審議官 ありがとうございました。では、鈴木大臣から総括的なコメントをお願いします。鈴木大臣 さまざまなお話をいただきありがとうございました。糸魚川におきましては平成28年の大火から立ち上がってこられたわけですが、みなさまお一人お一人が新しい時代に向けて頑張っているとのお話をいただいて大変心強く思っています。その中で例えばコストの問題、ご商売をする上でコストは必ずかかるものですが、何らかの事情で急にコストが跳ね上がった場合の対応がすぐにはなかなか難しいという、まさに原油の話ですが、そういうことが地方の経済に大変足かせになっているということを十分認識させていただいたところです。また、これからはデジタル化も進めていくわけですが、岸田内閣におきましてはデジタル田園都市構想をこれから進めようとしています。さまざまなデジタル化あるいはAI等のニーズは都市よりも地方にあると思います。人口が減って人手不足になった部分にAI等を活用する。例えば農業でいえば、肥料をまくのにドローンなどを活用する。あるいはもっと山間部に行くと公共交通が成り立たなくなっています。村営や町営のコミュニティーバスも大変だということになれば、そこには自動運転車のニーズが出てきます。都会よりも地方のほうにそうしたニーズの種があり、地方において実装化していくことがこれからは大切なのかなと思っています。いずれにしましても、これからは成長と分配の好循環をつくって、経済成長を安定的な軌道に乗せるための取組を進めていきたいと思っています。今日うかがったお話も参考にさせていただきながら、頑張りたいと思います。今日は執務室にいては聞けないようなお話をお聞きすることができました。本当にありがとうございました。11 ファイナンス 2022 Jan.

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