ファイナンス 2021年12月号 No.673
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マイナンバーカードは、確定申告や年末調整以外にも様々な分野で利用の範囲が広がっている。主に6つのメリット(図表参照)があるが、2021年10月20日からは、健康保険証としても利用可能になった。また、年内には新型コロナワクチンの接種証明書の電子交付にも利用が開始される予定であるほか、運転免許証や在留カードとの一体化も検討されており、今後、ますます便利になるカードだ。国税庁では、納税者の利便性の向上と現金管理等に伴う社会全体のコストを縮減する観点から、令和7年度までにキャッシュレス納付割合を4割程度とすることを目指している。国税の納付に当たっては、多様な納付手段があるが、金融機関や税務署等の窓口に赴く必要がなく、自宅や事務所などから納付手続きが可能な「キャッシュレス納付」は納税者の利便性が高い納付手段であり、新型コロナウイルスの感染症の感染防止の観点からも非対面であるキャッシュレス納付の利用拡大が期待されている。キャッシュレス納付には(1)ダイレクト納付、(2)振替納税、(3)インターネットバンキング、(4)クレジットカード納付などの方法があるので、是非ご利用いただきたい。(1)ダイレクト納付e-Taxから簡単な操作で預貯金口座からの振替により納付する方法。e-Taxで申告されている方、源泉所得税など頻繁に納税している方におススメ。事前にe-Taxの開始届出書、ダイレクト納付利用届出書の提出が必要。(2)振替納税預貯金口座から自動的に引き落としにより納付する方法。申告所得税や個人事業主の消費税の確定申告書を毎年提出する必要のある方におススメ。事前に振替依頼書の提出が必要。(3)インターネットバンキングインターネットバンキング等を利用して納付手続きをする方法。事前にe-Taxの開始届出書の提出、インターネットバンキングの契約が必要。(4)クレジットカード納付「国税クレジットカードお支払いサイト」からクレジットカードを利用して納付手続きをする方法。納税額に応じた決済手数料が必要。1本人確認書類になる!●ライブ会場の入場、携帯電話の契約、会員登録などに使える!●旧姓(旧氏)の併記ができる!●行政手続などでマイナンバーの提示を求められたときに、1枚で済む!4オンラインで行政手続!●子育てなどに関する手続もオンラインで!ワンストップで!●マイナンバーカードを使って、e-Taxがもっとベンリに!5「マイナポータル」で暮らしがもっとベンリに!■マイナポータルを使えば…●行政機関などが持つあなたの情報を確認できる!●行政機関などからのお知らせを受け取れる!■さらに、これからは!●今後、あなたの特定健診情報、薬剤情報、医療費通知情報が確認できるようになる!●確定申告の医療費控除がカンタンに!6民間のサービスでも使える!●オンラインでの住宅ローン契約や証券口座開設などに使える!書類郵送などの手間がかからない!●職員証としての利用も!2コンビニで各種証明書が取得できる!●市区町村窓口に行けないときも近くのコンビニで住民票の写しや課税証明書などが取得できる!3健康保険証として使える!●対応する医療機関・薬局は、順次拡大!●あなたの同意のもと、医師と服薬履歴などが共有でき、より良い医療が可能に!●手続きをしなくても、限度額を超える自己負担の支払いが不要に!マイナンバーカードの6つのメリットキャッシュレスで国税の納付が可能マイナンバーカードが健康保険証として利用可能にInformation2Information3 ファイナンス 2021 Dec.9自宅からのe-Taxがスタンダードに!令和4年1月からスマホやマイナンバーカードを利用した確定申告がさらに便利に!!特集

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