ファイナンス 2021年11月号 No.672
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各地の話題〔品川神社〕品川神社は文治3年創建、源頼朝公が安房国の洲崎明神の天比理乃咩命を当地にお迎えし、海上交通安全と祈願成就を祈られたことが始まりといわれています。東海道北品川宿の鎮守で6月上旬の「北の天王祭」と呼ばれる品川神社の例大祭では、街中が大変な人出で賑わいます。品川神社の例大祭と新嘗祭に奉納される「太太神楽」は、徳川家康が関ヶ原合戦出陣の折に戦勝祈願として奉納されたもので、東京都の無形民俗文化財に指定されています。〔しながわ水族館〕しながわ水族館は、品川が古くから海や川にゆかりがあることから、平成3年に水辺とのふれあいをテーマにオープンしました。見所は900尾もの魚たちが泳ぎ回る大海原が天井いっぱいに広がる全長22mのトンネル水槽。泳ぐ魚を下から見上げることができ、魚たちと一体となって海の世界にいるような心地になれます。魚や海獣を身近に接し、観察し、学べる「遊体験」を楽しめる空間です。〔リニア中央新幹線〕リニア中央新幹線は、東京(品川)と大阪を結ぶ次世代の交通の大動脈としてJR東海が建設を進めており、品川~名古屋間が先行して開業予定となっています。開業が実現すると、品川~名古屋間は最速40分、品川~大阪間は最速67分で移動することが可能となります。今後、品川駅はリニア中央新幹線の始発駅など広域交通の利便性の高さや、国際化が進む羽田空港との近接性から日本各地や世界と人々をつなぐ、国際交流拠点の役割を担うことになります。 おわりに近年の再開発により、オフィスビルや複合高層ビルが建設され、近代的な街並みに変わっていく一方で、歴史ある建物や四季を感じる水辺の風景なども多数残っています。そんなアンバランスさも品川の魅力の1つだと思います。お近くにお越しの際には、かつて東海道を旅した旅人のようにご自身で散策してみてはいかがでしょうか。(写真提供:品川区) ファイナンス 2021 Nov.73連載各地の話題

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