ファイナンス 2021年11月号 No.672
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 はじめに品川税務署は明治29年11月に当時の荏原郡(現在の品川区、大田区、世田谷区、渋谷区及び目黒区に相当)を管轄地域として設置されました。その後、昭和10年9月渋谷税務署の新設、昭和12年6月蒲田署の新設、昭和18年8月荏原署の新設(昭和20年8月に再度併合し、昭和40年7月に再分割)による分離を経て、現在では品川区のうち品川地区、大崎地区、大井地区、八潮地区を管轄しています。また、昭和46年9月、港区高輪にある現在の庁舎に移転したため、品川区を管轄しながら、庁舎が港区にあるという、管轄地域外に庁舎を持つ珍しい税務署となりました。 管内の名所・話題〔品川宿〕江戸時代、品川宿は日本橋を起点とする東海道五十三次の最初の宿場町として栄えていました。東海道を行き来する参勤交代の諸大名や公家などが宿泊・休憩所として利用するほか、江戸近郊にある大山や鎌倉などの神社仏閣に参拝することを目的とした庶民の「物見遊山」の旅も盛んに行われるようになったため、宿場は大いに賑わいました。また、品川宿は「北の吉原、南の品川」と称されるほどの一大花街だったという一面もありました。現在でも旧東海道沿いには多くの神社仏閣があり、伝統と歴史に裏打ちされた地域に人々の暮らしが息づいています。9月には「しながわ宿場まつり」が行われ、江戸の昔を呼び起こす「江戸風俗行列」や「おいらん道中」により、多くの人で賑わいます。〔大井競馬場〕昭和61年、大井競馬場では、全ての公営競技を通じて日本初のナイター競走となる「トゥインクルレース」が開催されました。白熱するレースを観戦しながら食事ができるレストランや多彩なイベントが開催されている広大なイベントスペースなどもあり、競馬初心者やファミリーも1日楽しめるスポットです。また、2月にはレース場中央にあるエキサイティングビジョンを使用し、確定申告の広報にご協力いただいています。昔も今もこれからも 交通の拠点 品川品川税務署 総務課長川野 禎裕品川72 ファイナンス 2021 Nov.連載各地の話題

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