ファイナンス 2021年10月号 No.671
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各地の話題(4)東京競馬場これまた競馬ファンにはお馴染みの日本を代表する競馬場の一つ、東京競馬場である。日本ダービーを始めとする年間8つのG1レースが開催されている。また、場内には子供が遊べる場所や、乗馬体験コーナーなどもあり、親子で行っても十分に楽しめる場所となっている(注:新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在は提供していないサービスもある)。東京競馬場(府中市) 提供:日本中央競馬会(5)高尾山高尾山は東京の中心部から西に50km離れた神奈川県との県境に位置し、四季折々に美しい自然が見られる標高599mの山である。都心からの交通のアクセスも良く、1号路から6号路までの代表的な登山道のほか、いくつもの登山ルートがあり、リフトやケーブルカーも整備されているので、老若男女を問わず気軽にハイキングを楽しめる。「大都市近郊にもかかわらず豊かな自然に溢れている」との理由から、2007年ミシュランガイドで観光地の三つ星を獲得したことでも有名になり、年間 300万人ともいわれる登山客で賑わう都内きっての観光地となっている。なお、山頂を含む一帯は「明治の森高尾国定公園」に指定され、自然や建造物は保護されているほか、山腹には約1200年前に開山された「高尾山薬王院有喜寺」がある。高尾山薬王院有喜寺は奈良時代の高僧である行基が天平16年(744年)に開山した。永和元年(1376年)、京都醍醐山の高僧・俊源大徳が入山し、本尊である「飯縄(いづな)大権現」をまつり、中興した。現在では成田山新勝寺、川崎大師平間寺とともに真言宗智山派の三大本山として広く知られている。高尾山薬王院有喜寺(八王子市)高尾山に天狗のなぜ?高尾山を歩くと、あちらこちらで天狗の銅像を見ることができる。高尾山の天狗は飯縄大権現の随身として、開運、魔よけなど多くの利益を施す力を持ち、古来より多くの伝説や信仰の対象として、時に親しみを、時に恐れをもって崇められている。また、高尾山は修験道根本道場として知られており、修験道を修める人のことを山に伏し、野に伏して修行することから「山伏」と呼ぶようになり、その姿が天狗のように見えたともいわれている。© tachikawa city「大天狗」神通力で開運をもたらすといわれる ファイナンス 2021 Oct.81連載各地の話題

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