ファイナンス 2021年7月号 No.668
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小松市一、儲けはその次でよい。竹内明太郎氏の掲げた小松製作所の経営理念として、一、他の同業者が製作することを欲しないもの、製作困難でわが国にはいまだに経験のないものを製作すること。一、他の同業者よりも、良いものを安く作ること。一、先進国工業国の新知識の導入に努め、国家を益する有意義な仕事をすること。一、一日も早く、現在の輸入機械の国産化に努めること。一、真の国産化とは、独創の製品を海外に輸出することにある。インドや中国の上海まで進出した欧米製品と競争して初めて独立国としての製品国産化が実現する。と展示されていますが、今でも十分に通じる訓と感じます。パーク全体としては、路が舗装整備(一部未舗装)されており、季節の草花を楽しみつつ、歴史も感じながらのノスタルジックトレッキングが楽しめるようになっています。標高170Mの頂上からは小松市街を一望でき、良い眺めも楽しめます。6おわりに紹介させていただいたもののほかにも、小松にはたくさんの文化や名所があります。本年11月には「日本遺産サミットin小松」の開催が予定されており、日本遺産に認定されている小松の「石の文化」(国会議事堂に使われている「観かながそ音下の石」は小松で採れたもの)を知ることができます。この石の文化と歴史を感じることができる「那谷寺」、北陸最古の温泉「粟津温泉」。食では、日本酒(東酒造の「神泉大吟醸」は前政府専用機機内酒、加越の「加賀ノ月」は酒類総合研究所、日本酒造組合中央会共催全国新酒鑑評会(2020酒造年度)金賞受賞)、平成26年11月秋篠宮様御来県時にお召し上がりになられたソウルフード「小松うどん」など。また、こうした場所のほとんどが、空港から車で30分から1時間程度で行ける距離にあります。小松に来られる機会があれば、是非、いろいろなところを巡っていただければと思います。参考; 北陸エアターミナルビル株式会社設立50周年記念誌 翼広げて50年イメージイラスト提供;石川県企画振興部空港企画課(左) 精錬所のレンガ造りの 巨大煙突頂上からは小松市街を一望(パーク入口から約1,800メートル、時間にして約30分から40分)パーク入口の竹内明太郎顕彰碑昭和10年(1935)に建立されたが、銅像部分は第二次世界大戦中に供出され、台座だけが残された。平成8年(1996)に再建された。80 ファイナンス 2021 Jul.連載各地の話題

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