ファイナンス 2021年7月号 No.668
41/92

■第7章「結婚を巡る未婚女性の理想と現実」奥愛(財務総研総括主任研究官)・瀬領大輔(財務総研研究員)未婚女性は、結婚相手の「家事・育児能力」や「収入など経済力」を重視しており、理想と現実のギャップが生じている未婚女性のうち「専業主婦」を理想とする人は一定層いるが、仕事と育児の「両立」を希望する人が増加している(図表14左側)。結婚せずに働き続ける「非婚就業」を理想とする人生として選ぶ人はわずかだが、実際になりそうな人生と考えている未婚女性が増えている(図表14右側)。結婚相手の条件をみると、女性は男性よりも、結婚相手に「家事・育児に対する能力や姿勢」を重視し、あまり関係ないと考えている人は少ない(図表15)。女性は男性よりも「結婚相手の収入などの経済力」を重視・考慮する人が多く、あまり関係ないと考える女性の割合は男性に比べて非常に少ない(図表16)。図表15 結婚相手の条件「家事・育児に対する能力や姿勢」0(%)(%)6040302010重視する考慮する男性40302010女性あまり関係ない重視する考慮するあまり関係ない0605050専門職・管理職事務職・販売・サービス職工場などの現場労働パート・アルバイト無職・家事図表16 結婚相手の条件「相手の収入などの経済力」0(%)(%)6040302010重視する考慮する男性40302010女性あまり関係ない重視する考慮するあまり関係ない0605050専門職・管理職事務職・販売・サービス職工場などの現場労働パート・アルバイト無職・家事図表14 未婚女性の理想とする人生となりそうな人生0(%)(%)5040302010専業主婦3418193224815284632147213135346両立再就職理想とする人生40302010なりそうな人生DINKS非婚就業専業主婦両立再就職DINKS非婚就業0501987年調査1992年調査1997年調査2002年調査2005年調査2010年調査2015年調査 ファイナンス 2021 Jul.37「人口動態と経済・社会の変化に関する研究会」の概要について SPOT

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る