ファイナンス 2021年5月号 No.666
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各地の話題して毎年、市内10地区において山車祭りが行われます。なかでも亀崎地区の亀崎潮干祭は300年以上の歴史があり、平成28年にユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」の一つに数えられています。そして、各地区で行われる半田の山車祭りは5年に一度大集結します。市内10地区31輌が集結し、毎回54万人近くの観客が集まる知多半島最大のイベント「はんだ山車まつり」です。半田の山車は素木彫刻が施された彫刻山車が特徴で、所狭しと施された彫刻はまさに芸術品です。はんだ山車まつり7中部地方の玄関口 セントレア中部国際空港(通称セントレア)は、常滑市沖合1.5キロにある伊勢湾海上の人工島に位置し、24時間運用可能な海上国際空港として平成17年に開港しました。空港周辺には大型ショッピングセンターをはじめ、いくつも商業施設が立ち並び、平成29年に空港島内に愛知県国際展示場(AichiSkyExpo)も開館しました。セントレアは、今後も中部地方と世界を結ぶ空の玄関口としてさらに大きな飛躍が期待されています。8知多の文学 ふるさと半田の童話作家半田が生んだ童話作家「新美南吉」をご存じでしょうか。「ごんぎつね」や「おじいさんのランプ」など世に多くの童話を送り出した童話作家です。代表作である「ごんぎつね」は60年以上も小学校4年生の教科書に題材として取り上げられています。南吉は結核により29歳の若さで亡くなりましたが、その短い生涯に数多くの名作を残しています。半田市内の「ごんぎつね」の舞台とされる場所に、彼の作品を称えた新美南吉記念館があり、平成22年には現在の上皇上皇后両陛下もご来訪されています。悲しくて美しい、そして心にしみる南吉の世界に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。新美南吉記念館9おわりに半田市をはじめとした知多半島には魅力あるグルメ・自然・文化・歴史が満載です。新鮮な魚貝類やおいしい地酒に舌鼓を打つのも良し、歴史文化遺産巡りで歴史上の人物や偉人に思いを馳せるのも良し、知多半島なら満足すること間違いなしです。名古屋にお立ち寄りの際には少し足を延ばして魅力ある知多半島に訪れてみてはいかがでしょうか。車でも電車でも、もちろん飛行機でもお越しいただけます。お待ちしています。(写真提供:特定非営利活動法人半田市観光協会、一般社団法人とこなめ観光協会、中部国際空港株式会社)中部国際空港 ~セントレア~ ファイナンス 2021 May.83連載各地の話題

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