ファイナンス 2021年4月号 No.665
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各地の話題1はじめに沖縄本島の北部、名護市の北西に位置する今な帰き仁じん村そん。この村の観光ポスターのコピーが「ぬーんねんしが今帰仁村」です。標準語にすると「何もないが今帰仁村」という意味になります。一見すると自虐的にも感じるコピーですが、ポスターの解説には「この村には、ショッピングモールもファミレスも大型娯楽施設もありません。だからこそ、手つかずの大自然や昔ながらの風景が残っています。何もないけど満たされる。それが今帰仁です」とありました。観光ポスター「ぬーんねんしが今帰仁村」急速なグローバル化、IT化が進み、速くて便利こそが誉れとされがちな現代社会においては、この村で感じる不便さこそが人間本来の住みやすさということかもしれません。琉球王朝時代からの歴史文化と、緑が生い茂る山々や透明度の高い海などの大自然、この村にはそれこそ心が癒される魅力がいっぱいです。また、この村にある運天港は、かつては開港に指定され税関出張所も存在しました。歴史と自然が融合する村、今帰仁村をご紹介します。2村の概要今帰仁村は沖縄本島北部、本部半島の北東部に位置していて、那覇市からは北に約85km、東南には名護市、西には本部町、北は東シナ海に面していて北東約1.5kmには古宇利島があります。ぬーんねんしが 今帰仁村沖縄地区税関税関広報広聴官 主任我那覇 勇今帰仁村 ファイナンス 2021 Apr.83連載各地の話題

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